クリスチャン・ホソイ

PEOPLE


『ヤツはロックスターだったよ!』 トニー・アルバ
『クリスチャンこそ俺の打ち負かす相手だった。』 トニー・ホーク

僕のように80年代のスケートボードブームを通ってきた人なら、クリスチャン・ホソイという名前は警報をならしてまたその時代の記憶をいくつも運んでくるだろう。

彼は天性の才能を持ち、力強いスタイルと流れるような動きで限界を押しやったスケートボーダーだった。率直な反逆児で、おしゃれで、女たらし。要するに“伊達男”である。多くの人にとっての彼は単なるロックスターで、選ばれた何人かにとってヤツは獰猛な競争相手だった。トニー・ホークとクリスチャン・ホソイは80年代のvertコンペティション(半円のジャンプ台 – ハーフパイプを使用して競う)を支配していた。クリスチャンのパワフルでむちゃなスタイルとトニーの技術的熟練のスリリングなガチンコ勝負だ。

その夜、僕は「ライジング・サン」のワールドプレミアをハンティントンビーチを下ったところにあるクイックシルバーの本拠地で観ることができるラッキーな者のうちの1人だった。会場の全てのエリアを出入りできるリストバンドを装着した後で、ポップコーンのバックとビールを手に取り、俺はその夜にむけて準備万端だった。ほんの数分後、俺はすでにトニー・ホークとジェフ・ホー(あの伝説のチーム「ゼファー・サーフ・チーム」通称ゼット・ボーイズのボードを作った男)にいきあたった。

セレブたちとのおしゃべりの他にも、映画上映の前にたくさんの若い才能をスケートボールの中で観ることもできた。スケートボールが全世代のスケートボーダーを結びつけた。この堀の上のへりを「ゼアー・イズ・ノー・トゥモロー」みたいにきりさいて滑る写真の若者のように。

延長されたスケートセッションが終わり日が沈む頃、みんなは映画の上映の方に移動した。この「ライジング・サン」という映画はデニス・ホッパーのナレーションとセザリオ・ブロック・モンターノ監督による、クリスチャン・ホソイの人生を彼の初めての本当のスケートボードスターへの隆盛から、転落そして投獄、最後の奇跡的な回復までを追ったものだ。

今までにないホームムービーや初期の記録が、80年代のスケートカルチャーの豊かさを描き出し、観客を完全にその時代のスケートシーンに没頭させた。彼の家族や友人とのインタビュー(その中にはスケートボードの伝説、トニー・ホーク、トニー・アルバ、ジェイ・アダムスなどもいる)などが映画の内容のリアリティーを高めていた。

熱狂して語られ、並ぶものはいないスターダムへの隆盛を描写された後で「ライジング・サン」はその後の悲劇的な転落とドラック中毒による暗黒時代、そしてその頂点であったホノルル空港での麻薬取引による逮捕をありのまま描き出している。

刑務所時代、中空で身体を十字にする壮観なトリック「クライスト・エア」(DVDの表紙にもなっている)の発明者であるクリスチャンは、内面の強さと彼の新しい人生への帰り道を与えてくれたキリストへの信仰心を覚えた。彼はスケートボーダーとしてのキャリアを再開し、現在クイックシルバーチームに席を置いている。

「クライスト・エア」に始まり現在、ハンティントンビーチの教会で副牧師になったクリスチャン、それは全て彼の運命だったのだろうか?
彼は自分の道をみつけた。そして多くの人々も彼によってまた自分をみつけるだろう!それぞれのスターダムを。

今後の「ライジング・サン」上映やイベント情報は下のリンクからチェックしてほしい。


Rising Son

日時:2006年8月17日
会場:Quiksilver Headquarter
住所:15202 Graham Street, Huntington Beach, CA 92649 USA

Text and Photos: Christopher Lenz
Translation: Naoki Kotaka

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