ロドリゴ・ヴァスケス

PEOPLE


アーティスト、ロドリゴ・ヴァスケス・アヴィラは、手と精神で作品を作る。そして彼のアート作品は純粋な創造の産物だと定義することができる。アートによる日常的な精神解放によって、彼は自分の場所を確認するためにほかの場所に立つ。そしてなによりも彼はそれに成功している。

現在ロドリゴはゲームや「私の作品はあなたの作品」というウェブサイトを制作している。彼がこの制作を始めたきっかけは彼の作品を見た人々が彼の作品を「連鎖的」とか「順次的」と言ったからだ。なぜなら彼の作品では人がある場所から場所へと旅することができるからだ。そしてロドリゴは彼の作品をコンピューターゲームやプログラム、またはウェブサイトなどのバーチャルテクノロジーを使い修正できないかと考えた。そのゲームの中で視聴者は彼の作品の色などの特質や性質を変更することができる。

このプロジェクトは彼の本来の制作方法とも大きな関わりを持っている。ロドリゴにとって新しい作品のひとつひとつは新しく変化するアート作品で構成される世界である。以前ある人がロドリゴに言ったのは、彼は少し前に作った世界を新しい作品でその絵の性質や特質を変えてまた新しい世界を作っているということだった。

ロドリゴは 2004年の始めにこのプロジェクトを思いついた。その時彼はすでにアイデアを持っていた。彼がこのプロジェクトで一番気に入っているのは誰でも彼の作品で遊ぶことができて、その作品の外見や解釈の仕方を修正できることだ。彼はこの記憶をインタラクティブなウェブサイトやコンピュータープログラムによって保存し、ひとりひとりの作品を保存しておきたいと考えている。なぜなら変えることのできる属性は要素や登場人物そして形に色など、ほとんどすべてを修正することできるからだ。そしていくつかの作品で修正できるものは無限でもあり、ロドリゴ自身も無限なコンセプトを探求しなければならないと考えている。彼は作品が可能な限り無限であるのを好む。

ロドリゴは路上で絵画を見つけたらすぐに彼自身のその絵画作品を作ってしまう。これは彼が普段から行っている制作方法で、彼は持続する干渉を制作の対象としている。そして彼は宗教的なテーマなどにも干渉をして、祭壇などを作品やストーリーの中心に置くことがある。彼はアート作品は信仰活動だと信じていて、それは各々が信じるものであって宗教と同様のものだと言う。

ロドリゴは彼の作品を信じる。日常の中で疑いを感じることがあっても、作品にはいつも何かの信仰があると彼は言う。他方では彼はアート作品を修正することを楽しみながら、そこにある論理があるのを見つける。彼は自分からそのような機会を探しには行かない。彼は何かが彼の前に現れるのを待つ。例えば彼はそれを道を歩いているときに見つけたりする。

ロドリゴは後で修正するためにたいていランドスケープを選ぶ。そして何よりも彼が選ぶランドスケープは彼自身の精神状態を表しているからだ。彼自身がいたい場所であり、ただ地平線を望む広大で孤立した場所、それが彼自身にとって欲しい場所なのである。ゲームのランドスケープの中で、彼は憂鬱な感情や大空と一緒にある雰囲気によってインスピレーションを得る。ロドリゴは彼が想像して作った小さな美しい世界へすべての人を招待する。人々はリアルな世界への扉を閉めて、その世界で少しの時間を過ごすことができる。開け閉めが自由にできる不思議な仮想の窓の中で。

Text and Photos: Gisella Natalia Lifchitz
Translation: Masanori Sugiura

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