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TROLLBACK & CO.

PEOPLE


The design area of the New York office


今月のニューヨークからのインフォワールドは、クリエイティブ・デザイン・ハウス「Trollback & Co.」に焦点をあててみる。僕が最近入った(現在3ヶ月目に突入)東海岸と西海岸の両方にあるクリエイティブ・スタジオだ。手掛けるデザインの分野は幅広く、映画のタイトルや予告編からテレビCM、環境や建築のインスタレーション、ネットワーク・ブランディング、アウトドア広告、雑誌や本のデザインなどがあるが、得意の作品はモーション・グラフィックスである。


Emmy-winning tiltle sequence for film Hysterical Blindness

本当に最近まで僕は「R/GA」で働いていた。「Trollback & Co」の設立者、ヤコブ・トロールバックが約6年前まで働いていた会社だ。つまり、僕は多少なりとも彼のやり方を心得ていた。「R/GA」で働いていた5年の間、ヤコブは梯子を登るように成功し、ジュニア・デザイナーとしてスタートするも、最後にはクリエイティブ・ディレクターとして、モーション・グラフィックスのデザイン界をリードする一員として全盛期を迎えた。彼らは「スーパーマン」「エイリアン」「ミッション・インポッシブル」「セブン」などの映画タイトルを手掛け、コマーシャルやスペシャル効果などの仕事も同時にこなした。しかし、「R/GA」がインタラクティブ・デザインに集中するために映画界への扉を閉じると、ヤコブは早速1999年に自身のショップを設立した。モーション・デザインという、彼が最も得意とするものを続けるためだ。


Menu designs for Turner Movie Channel

6年が経ち「Trollback & Co.」は成功の一途をたどっている。様々な分野のとても印象的な作品ポートフォリオがたくさんでき、数々の賞も受賞し、良い出版社を右にも左にも抱え、街の中心マンハッタンにデザイン・スタジオとするペントハウスを持つ。さらに、会社によりクリエイティブなパンチを利かせるため、最近ロサンゼルスのベニス・ビーチにセカンド・オフィスをオープンさせた。

「Trollback & Co」が関わる仕事のタイプはとても広く見えるが、最近力を入れているのは「CourtTV」に限ったある特定の仕事である。「CourtTV」はケーブルチャンネルの1つで、イメージを活性化させるために、完璧にブランド化したパッケージを必要としていた。他からのたくさんのオファーにも関わらず、少なくとも僕が入ってからというもの、その仕事をするためにこれ以上ない程の集中力を会社をあげて注ぎ、専門的知識を育てている。


TV spot for Jaguar XJ8L

僕にとって「Trollback & Co」で働く事は、信念の飛躍として欠かせないものだった。なぜならウェブ・インタラクティブ・デザイン界に限って働く事に対して、日に日にストレスが溜まり始めたからである。もう長い間、モーション・デザインに興味を持ってきたが、ぼくのアニメーションはいつも”ワールド・ワイド・ウェブ”による制限の中で、変わってしまっていた。特に”バンドワイズ”の問題が原因だ。そして、主にフラッシュなど、インターネット上でアニメーションを作成する道具が制限的で扱いにくいという実体もあった。しかし、今ではどんなフル・モーション・ビデオも可能に見える。どんなアイディアもサポートするプラットホームのようだ。ダウンロードするのを待たずに夢が形になっていくのを実感できるのだから!


Renderings for an eight story public lobby space in Seoul

ヤコブ自身は、アニメーションを、デザインブックだけではなくらゆる種類の資料から得たインスピレーションを描くという、素晴らしい媒体に仕立て上げてきた。ミュージックに対する情熱も、彼のアニメ化する方法に確実に影響を与えている。『物事を動かし楽しくするには「キャプテン・ビーフハート」を聴こう!』と、ヤコブは提案する。『この作品には、アニメーションについて知るべき全てのものがあるんだ。シンコペーションがあって、予測不可能。これを聴いて、それから絵にして思い浮かべれば、アニメーションが一体どんなものか理解できるはず。』

この仕事について3ヶ月、ここは我が家のように心地よい。能率を高めるための、日常茶飯事のいたずらや、ミュージック、ピンポンの習慣は健康的だ。それに、作品をつくる際の協力的な姿勢は、批判に対する健康的な良い薬になっているし、アイディアの過程はシェアしあい、一人占めできないようになっている。また、もう1つの要因として、ここにいる皆が実に様々なカルチャーやプロフェッショナルとしてのバックグラウンドを持っている事も挙げられよう。『なんだかめちゃくちゃな統一国家にいるみたいだよな』と、ジョークを交えた会話も交わされる。この小さな会社にして均等に移住者を抱えているのだ。ヤコブ自身もスウェーデンのストックホルム出身である。この記事を書いている時点で、ニューヨークオフィスに在籍するそれぞれの国籍は、スウェーデン2人、イギリス3人、オーストラリア1人、トルコ2人、スイス1人、ドイツ2人、フランス1人、カナダ1人、そしてアメリカが4人。

僕は「Trollback & Co」のクリエイティブ・ディレクター、ジョー・ライトに、こんなにたくさんの国籍が集まったのは偶然なのか聞いてみた。『この強いヨーロッパのデザインセンスが、自然とアメリカの外からの人々を引き寄せたのだと思います。』「Trollback & Co」のトレードマークになりつつある”ヨーロッパ”のスタイルにクライアントが反応を寄せるようだが、それには特に害になっていないらしいことが明らかになった。

飛躍していくのが楽しみだ!


Trollback & Co.

住所:302 Fifth Avenue, 14th Floor, New York
TEL:212-529-1010
http://www.trollback.com

Text: Garry Waller from Trollback & Co
Translation: Yurie Hatano

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