ファイン・タイム

HAPPENING


「時間」というのを考えてみる。どんなものでも作るには時間が必要だ。そう考えると、時間というのあらゆるものが生まれる「源」なのかもしれない。

ファインタイム」とは、あるメーリングリストの中で生まれた札幌のクリエイターの交流会である。そのメーリングリストのメンバーが発起人といえるが、そこの部分を強調することは考えてはいない。逆に発起人は徹底的に裏方に徹しているのが特徴。なぜかというと、発起人メンバーのカラーによって交流会に先入観を持って欲しくない、ということが理由。本会によって重要なことはひとつしかない、クリエイターが集まる「良質(=ファイン)な時間」を提供することである。

クリエイターの交流会の企画、それ自体は珍しいものではない。ただ、「ファインタイム」に特徴があるとすれば、「特徴はない」ことかもしれない。交流の場でありながら、極力「イベント」的な要素を排除している。会場のカフェも通常営業時間内で行われ、司会やゲストが入る訳ではない。特別なセッテイングもない。告知方法も専用のウェブサイトを除けば有志による自発的な宣伝のみ。フライヤーなどの配布はしていない。宣伝もコンセプトと会の日時だけを告知するだけである。

去る、5月28日19時より第一回目がシフトプロデュースのカフェ、ソーソーで行われた。といっても、通常営業の中なので受付がある訳ではない。参加者は最初に、どこのテーブルに参加者が集まっているか、探さなければいけない。ここで最低限の仕切りとしてお店のスタッフには参加者がどのあたりに集まっているのか、ということを案内できるようにお願いはしてある。後は、あくまで参加者の自主性を尊重する感じだ。いつ来ても、いつ帰ってもオッケーである。参加者が集まっているところがわかれば、あとはもう自由に交流してもらう。飲み物も自分で自分の分をオーダー。発起人はあくまで参加者のひとりとして目立たない形でサポートはする。それは、お店に入ってきた参加者らしき人に気軽に挨拶をして、参加者の集まるにテーブルに誘導したり、また、テーブルや椅子が足りなくなってきたら調達をしたり、それもあくまでさりげなく、参加者の行動として行う。

「ファインタイム」は、主催者のカラーのある会場を貸し切って、司会や、ゲスト、その他のイベント的要素の高い交流会を否定している訳ではない。そういった交流会よりさらに「前段階に存在する集まり」として存在したいのである。「ファインタイム」で知り合った人たちで、なにかおもしろいイベントや、作品ができれば、それは凄くハッピーなことだと思う。でも、その成果はあくまで「ファインタイム」から飛び出して別に発生するものであって欲しい。ここ自体はあくまでいつまでも、淡々としたカラーを感じさせない存在であって欲しい。例えるなら、大きなイベント禁止なんだけど、みんなが集まる「公園」のようなものかもしれない。

19時少しすぎの時点では、2名ほどの発起人メンバーがいるだけであった。しかし、30分ぐらいたつと、4、5人くらいの人が来て集まりのテーブルが出来てきた。そうなるとそこの参加者の輪ができて、良い雰囲気になってくる。さらに人が集まると、そこにテーブルに収まりきらなくなって、別のテーブルに分かれてグル−プが出きてくる。こうして、最終的には30名程度人が集まり、交流を楽しんでいた。全員と話せた訳ではないので、完全にはわからないが、ほとんどが社会人でグラフィック・デザイナー、イラストレーター、映像クリエイター、クリエイティブ・ディレクター、マッサージ師の方々が参加していた。

今回は1週間程度の宣伝期間しかないことを考えると悪くない参加者数だと思う。適度な人数というのも重要である。全員は座ってゆっくり話せるとなるとちょうど良い人数だったと思う。「ファインタイム」はこれから月1回の開催を予定。開催日については、ウェブサイトをチェックしてみて欲しい。なにか良いつながりのために遊びに来てみてはどうだだろか?

FINE TIME
日時:2005年5月28日 19:00〜21:00
会場:ソーソーカフェ
住所:札幌市中央区南1条西13丁目三誠ビル1F

Text and Photos: Shinichi Ishikawa from Numero Deux

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