BEDAZZLED展

HAPPENING


ジュエリーのセレブレーション「BEDAZZLED」が、数々の展覧会やイベント、ワークショップやパブリック・プログラムと共に、「オブジェクツ・サリー・ヒルズ・ギャラリー」に命を吹き込んだ。イギリスと日本を基盤とするジュエラーの作品を含み、地元オーストラリアの才能がフィーチャーされた。

「オブジェクツ」のメインギャラリーに足を踏み入れると、注目は一瞬にしてカラフルな「HAT」(イギリスの「Here and There Australia」による作品)に注がれた。これはインターナショナル・エクスチェンジ・プロジェクトである。それぞれオーストラリアの5都市、イギリスの4地域に住む、17人のアーティストによるものだ。

「HAT」は、風変わりでありながら、インターラクティブで魅力的にディスプレイされていた。ジュエリーのピースや道具が、木製のディスクのいたるところに広げられていたのである。一見、それらはランダムにアレンジされ、なんとなく整理されていないように見えるのだが、実際は大きな部屋でその機能を果たすよう、慎重にセレクト、オーガナイズされ、仕込まれていたように思う。同じように、引き出しも観客が開けても良いようになっており、シンプルだが効果的な方法で、参加、そしてアイテムの発見ができるようになっていた。

「HAT」が本来提供するものは、完成された作品だけではない。制作の過程も含まれているのだ。その過程とは、アーティストの個人的な経験やオブジェクトそのものというよりも、文化的なバックグラウンドからのルーツであった。

特に大きく取り上げられていたアーティストの1人(私のお気に入りでもある)は、キャンベラのアートスクールにて活動するモリ・ジュンコである。革新的で、華々しい作品の中で、彼女はさらに勢力のある植物形の絵や、オーストラリアのフロリバンダ・ローズ「バービー」の洞察を披露した。

「HAT」は、デザインを学ぶ生徒達や、プロのデザイナー、キュレーターだけではなく、子供からその親、若いカップルやお年寄りまでにおいて、その注目を集めた。ベンチに座っている者や、引き出しの中を探る者、アーティストのスケッチブックをめくる者や、インスピレーションを感じるメモを読む者、ビデオを見る者など、様々である。私はこれに刺激され、アートにおけるインターナショナル・エクスチェンジに足を踏み入れることを考えさせられた。

ジュエラー達の精神の見識を与える教育的な展覧会に加え、「2004 ジャパン・ジュエリー・アート・コンペティション」からそのままのビジュアル・ビューティもディスプレイされた。ここで展示されたジュエリーは、「HAT」とは大きく異なり、可能な限りの大胆さと鮮やかさを醸し出していた。その輝きに目をくらまさないための準備が必要なくらいに。

この展覧会には、興奮と多様性、そして現代日本のジュエリーの実態とその複雑さが現れていた。伝統的な西洋のゴールドとシルバーの細工テクニックや専門技術が、伝統的な日本の技術と一緒になった作品であった。アーティストは、明瞭に多様な素材(伝統的なゴールドやシルバーからプラスチックや鋳造されたオブジェクトまで)を均等にかけ合わせていた。

「BEDAZZLED」は、あなたをさらなる再制作と再考の旅へと招待する。現在も、6月始めまで「オブジェクツ・サリー・ヒルズ・ギャラリー」にて開催中である。


Bedazzled: Jewellery from Australia, Japan and the UK

会期:2005年4月23日〜6月6日
会場:Object Gallery, 417 Bourke Street, Surry Hills
http://www.object.com.au

Text and Photos: River Yin from Boqinana
Translation: Yurie Hatano

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