「オーストラリア、日本と英国のジュエリー」展

HAPPENINGText: River Yin

同じように、引き出しも観客が開けても良いようになっており、シンプルだが効果的な方法で、参加、そしてアイテムの発見ができるようになっていた。

HATが本来提供するものは、完成された作品だけではない。制作の過程も含まれているのだ。その過程とは、アーティストの個人的な経験やオブジェクトそのものというよりも、文化的なバックグラウンドからのルーツであった。

特に大きく取り上げられていたアーティストの一人(私のお気に入りでもある)は、キャンベラのアートスクールにて活動する森順子。革新的で、華々しい作品の中で、彼女はさらに勢力のある植物形の絵や、オーストラリアのフロリバンダ・ローズ「バービー」の洞察を披露した。

HATは、デザインを学ぶ生徒達や、プロのデザイナー、キュレーターだけではなく、子供からその親、若いカップルやお年寄りまでにおいて、その注目を集めた。ベンチに座っている者や、引き出しの中を探る者、アーティストのスケッチブックをめくる者や、インスピレーションを感じるメモを読む者、ビデオを見る者など、様々である。私はこれに刺激され、アートにおけるインターナショナル・エクスチェンジに足を踏み入れることを考えさせられた。

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