トビアス・ウォン「ダイヤモンド」展

HAPPENINGText: Linlee Allen

パリのおしゃれエリア、サントノレ通りが今、普段よりもいっそうキラキラと輝いている。もちろん、クリスマスシーズンが近づき、ショップが次々とクリスマス用の飾り付けをし始めているというのもあるのだが、JFK空港の「ターミナル5」プロジェクトのギフトショップの空間でインスタレーションを手掛けたアーティストでありデザイナーであるトビアス・ウォンが、コレットのウィンドウディスプレイでダイヤモンドをテーマにしたインスタレーションを展示しており、サントノレ通りにこのシーズン一番の輝きをもたらしている。

今月末まで輝き続けるこのディスプレイ。ウォンの新しい感覚でダイヤモンドが散りばめた作品からは、アンチ・デザインという姿勢が感じられる。

例えば、ダイヤが逆さまに据え付けられた「キラーダイヤモンド・リング」。これさえあればどんな物にでも落書きできる。他には、キラキラと輝く、目で楽しむキャンディで作られた「ダイヤモンド・スクリーンセーバー」。もしこのウィットが好きなら、ウォンはあなたの心を掴むはず。

ニューヨークを拠点に活動する彼は、美術/建築学部で学び、彫刻を専攻。右腕にジェニー・ホルツァーの有名な言葉「PROTECT ME WHAT I WANT」(私を私の欲望から守ってください)のタトゥーを入れていることでも知られている彼が、コレットの2階で開催するグループ展の準備にとりかかっている。テーマは、贅沢な空の旅と、旅中で出会う様々な出来事やもの。2階のギャラリーを優美に彩るアーティストは、ディーン・カウフマン、トム・サックス、トーランド・グリネル、ダグラス・クープランド、ショーン・リネーゾ、ジョナス・メカス、ジョナサン・モンク、そしてジェニファー&ケビン・マッコイ。

この展覧会のために、ウォンは使い捨てクリスタルカップを制作。ほんの数時間のフライトを贅沢に過ごすアイテムだ。これはやり過ぎ?そうかも。面白い?間違いない!このカップは、現在下の階で展示しているダイヤモンドをモチーフにしたコレクションとも連動していて、例えば、ダイヤモンドが埋め込まれた10セント硬貨もその一つ。なんとこの硬貨、アメリカの造幣局にしっかり認められている。

もし、あなたがおもちゃ好きなら、子供頃よく遊んだ人も多いはずのあのスーパーボールは見逃さないでほしい。小さなダイヤモンドのかけらが埋め込まれている。さらには、ダイヤモンドの粉で作られたフラッシュが搭載されたデジタルカメラ。いくら、どんなものでも持っているという人でも、まさかこんなデジタルカメラは持っていないだろう。そんな人へプレゼントにいかが?

Tobias Wong “Diamond”
会期:2004年12月4日〜29日
時間:11:00〜19:00(日曜日定休)
会場:Colette 
住所:213 rue st honore, 75001, Paris
http://www.colette.fr

Text: Linlee Allen
Translation: Naoko Fukushi

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
カラードットインク
MoMA STORE