アルス・エレクトロニカ 2004

HAPPENING

今年で25年目を迎えるヨーロッパ最大のメディアアートの祭典、アルス・エレクトロニカ。25周年にちなんだ、“タイムシフト-25年後の世界-”というテーマのもと、今年も、9月2日〜7日の6日間、オーストリアのリンツで開催された。


今年もアルスでは、科学者やアーチストなどによる意見交換やディベート、インスピレーションを得たい人達の為のシンポジウムが行われた。また1週間に渡り、インスタレーションやパフォーマンス、パネルディスカッションなど様々な催しが行われ、街全体にデジタル・アートが溢れていた。

ミュージアムやギャラリーでは、今年のフェスティバルを体験する機会を提供する為にパネルディスカッションの模様をインターネット上でストリーミング上映を行っていた。また街の主要な広場は、音と映像によりタイムマシーンと化していた。

アルス・エレクトロニカ・センターはそれ自体、常に発展し続けており、昨年の「ガリバーの世界」をはじめ、全く新しい展示を展開している。言ってみれば、ユーザーと協力しあい生まれる、リアルとバーチャルが混合した世界だ。ぜひこのセンターの「バーチャル・ガイド」で、「ハンフリーII」や「Sur la テーブル」のようなプロジェクトの情報をじっくり読んでみてほしい。

今年のアルスで最も素晴らしかったショウの1つは、AECのガレージで行われた「知覚サーカス」だった。この巨大なオーディオ&ビジュアルのプレイグラウンドでは、聴衆はコンピューター・アニメーションと音と映像で作られた空間に入り込み、遊ぶことができた。

今年リンツを訪れることができなかった方は、アルスのウェブサイト上でパネルディスカッションや、“次の25年間に何が起こるだろうか”を予想した、「25年間のタイムライン」を見る事ができる。

この予想には、「2026年にはビル・ゲイツの子供が512テラバイトのRAMがあればどんなプログラムにも十分対応できると宣言する」とか、「2029年には単なるノイズが音楽に取って代わる」などがある。このプロジェクトは、人々の未来想像図を左右する文化的実験と位置付けられている。

僕自身の考える未来は、次々とこの世に登場してくるデジタルアートと科学の可能性が広がり、リンツという地がそれをもっとサポートしていく。リンツはそういう場所だと思う。

アルス・エレクトロニカ 2004
会期:2004年9月2日〜7日
会場:リンツ、オーストリア
http://www.aec.at

Text & Photos: Simon Scheiber from Nuiland
Translation: Naoko Fukushi

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
アドリアン・M/クレール・B
MoMA STORE