THAT DAM! マガジン

THINGSText: Ania Markham

“THIS IS NOT A MUSIC MAGAZINE”(これは音楽雑誌ではない)と、ただ書いたカバーを創刊号でやってしまうなんてかなり大胆だ。しかし、THAT DAM!マガジンはまさにそれをやってのけるタイプの雑誌だ。アムステルダムをベースとするインデペンデントな隔月雑誌で、幅広い音楽トピックを、ストーリーや写真、アート、グラフィックデザインとおもしろく織りまぜるといった内容だ。

現在は使われていないバレエスクールのスタジオに事務所を構え、バス・ジェイコブス(29歳、ミュージシャン、教師、詩人)と、バス・モルシュ(31歳、グラフィックデザイナー、ミュージシャン)の2人が制作している。THAT DAM!は、約1年半前に創刊した。2人はアムステルダムのペースの遅さに不満を感じ、自分達がずっと暖めていた雑誌のアイディアを動かすことにした。

アムステルダムで暮らし、音楽をやってきたということもあり、アーティストやミュージシャン、一風変わった顔ぶれなどが彼等の周りには大勢いて、読者はすでに存在していた。彼等はまず最初の号を出版し、その反応を伺い、手ごたえは上々。それからはさらにやる気をだし、そのコンテンツの質、オリジナリティ、面白さで人気を得ており、次号(9月リリース)は7冊目となる。

この雑誌の特徴としては、文章でもイラストレーションでも写真でも、雑誌の中で様々なコントリビューターを起用することに力を入れているという点だ。これは2人にとって、とても重要なポイントで、連続した号での参加はできないというルールを作ろうかという話も出ているようだ。『常に新鮮でオリジナルでいることはとても大切なんです。毎回新しい人を参加させることで、常に読者をひきつけていきたいと思っています。』

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