ディア・レインドロップ展

HAPPENING

ここ3ヶ月の間ずっと展覧会のオープニングに足を運んでいなかった。6月25日の金曜日、「ダイチ・プロジェクト」で行われたオープニングに出かけてきた。というのもこの記事の取材のためだったのだが、この夏に何がやっているのかを見たくもあった。

金曜の夜はとても混み合っていて、しかもひどい雨だった。こんな夜は、蒸し暑いぎゅうぎゅうのギャラリーのオープニングを2つも行くより、家でのんびりしておくべきだった。しかし雨は片方の「ディア・レインドロップ」の作品を展示しているオープニングには、その名前からして(レインドロップ=雨だれ)ぴったりだった。

「ディア・レインドロップ」の作品は、サイケデリックで、空間に釘付けにさせるコツを得ており、マーカー、ドローイング、コラージュ、映像、音楽に加え、ドラッグやポルノなどをコンセプトにしたテーマパークのような雰囲気を感じさせるスカルプチャーや、「見てママ!僕が作ったよ!」とでも言いたげな、子供っぽい配水管用テープを使ったインスタレーションなど、その表現手段は幅広い。彼らは自分のアートでトリップしている。

ウースター・ストリートからグランド・ストリートへ横切って、次はスティーブ・パワーズの最新エキシビジョンのオープニング「マイ・リスト・オブ・ディマンズ」に向かった。 彼は「ESPO」として知られている有名なグラフィティ・アーチストで、作品は「ディア・レインドロップ」に比べるとシンプルなものだった。高速道路などにある食堂を表す標識や、大柄なステッカーのようなものが中心で、それらがギャラリーの壁中に散らばっていた。

ちょっと変わった言葉やコメディチックなストーリーには、憂鬱な絵が使われていたりする。

大きな部屋では、自分がコミックの中に入ってしまったような感じで、空間でそのストーリーを楽しむことができた。

十分に取材用の写真を撮り終えた後、タクシーのなかなかつかまらない夜のちょうど良い避難場所だったな、そう思いながら雨の降る中、会場をあとにした。

STEVE POWERS – MY LIST OF DEMANDS
会期:2004年6月25日〜8月7日
会場:Deitch Projects
住所:76 Grand St., New York, NY 10013
TEL:212 343 7300
http://www.deitch.com

Text and Photos: Carlos J. Gomez de Llarena from Med44
Translation: Naoko Fukushi

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