スティーブ・パワーズ「マイ・リスト・オブ・ディマンズ」

HAPPENINGText: Carlos J. Gomez

ここ3ヶ月の間ずっと展覧会のオープニングに足を運んでいなかった。6月25日の金曜日、「ダイチ・プロジェクト」で行われたオープニングに出かけてきた。というのもこの記事の取材のためだったのだが、この夏に何がやっているのかを見たくもあった。

金曜の夜はとても混み合っていて、しかもひどい雨だった。こんな夜は、蒸し暑いぎゅうぎゅうのギャラリーのオープニングを2つも行くより、家でのんびりしておくべきだった。しかし雨は片方の「ディア・レインドロップ」の作品を展示しているオープニングには、その名前からして(レインドロップ=雨だれ)ぴったりだった。

「ディア・レインドロップ」の作品は、サイケデリックで、空間に釘付けにさせるコツを得ており、マーカー、ドローイング、コラージュ、映像、音楽に加え、ドラッグやポルノなどをコンセプトにしたテーマパークのような雰囲気を感じさせるスカルプチャーや、「見てママ!僕が作ったよ!」とでも言いたげな、子供っぽい配水管用テープを使ったインスタレーションなど、その表現手段は幅広い。彼らは自分のアートでトリップしている。

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