アグリードールズ展

HAPPENING


“愛”はあなたを幸せにしてくれることもあれば、苦しくさせることもある。はたまた、あなたのクリエイティブ心に火をつけ、有名にさえしてしまうこともある!
そんなラブストーリーをご紹介しよう。

1996年、 ニューヨークのパーソンスクール・オブ・デザインに通っていた韓国の女の子、サンミン・キムは、そこでデイビッド・ホーヴァースと恋に落ち、2人はつき合いはじめた。しかし 2001年9月11日の後、なんとサンミンは韓国に引き戻され、遠距離恋愛をせざるを得なくなってしまったのだ。

そんな2人を救う手段はあったのだろうか? デイビッドは、手紙という手段を選んだ。しかし、デザインを勉強していたデイビッドは、ただ書くだけではなく、エプロンをつけた“UGLY”(醜い)なキャラクター、「ウェッジ」をつくり、毎回彼女の手紙に添えて描いていた。ある日、サンミンはそのお返しにウェッジのぬいぐるみを作って、デイビッドに送った。

そして予期せぬことが起こった。「ウェッジ」は、ロサンゼルスにあるアジアのポップカルチャー・ショップ「ジャイアント・ロボット」の目に止まったのだ。その後デイビッドとサンミンの“子供”は次々と生まれ、なんと「UGLYDOLLS」(アグリードール)と題するぬいぐるみシリーズにまでなったのだ!

今や、アグリードールは、大人を中心にカルト的な現象が起き、マンハッタンのウィットニー美術館、ロサンゼルスにある現代芸術美術館、ロンドンのポール・スミスのショップなど至る所で見られる。

なんて素晴らしい話だろう。すでにアジアで開かれたアグリードール・ショーの話より、この素敵なラブストーリーに夢中になっている人もいるのでは?

さてこれが本題。このアグリー・ファミリーが香港にやってきた。ファブリカ・フィーチャーズ・ホンコンがこのカップルを招き、プラッシュ生地で手作りされたアグリードールを数百体と、アグリードール達が、愛らしいユーモラスな表情を見せるアニメーションシリーズも同時に発表された。

これを読んでいるあなたは、「どうして彼らは、愛を伝えるためにアグリー(醜い)なものを選んだのだろう?」と不思議に思うかもしれない。デイビッドとサンミンにとって、“アグリー”とはユニークでオリジナル、そして美しいもののようだ。誰かに恋に落ちると、その人のすべてが「特別」で「美しい」ものになったりする。あなたも実際にこのショーに行けば、アグリードールは決して、“アグリー”なものには見えないと思う。そんなあなたはもう、“愛の罠”にかかっているはず。

Pretty Ugly – Uglydolls Toy & Animation Show
By Sun-Min Kim and David Horvath
会期:26th March – 23th May 2004
会場:Fabrica Features HK
住所:B/F, Prestige Tower, 23 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Hong Kong
http://www.uglydolls.com

Text and Photos: Man Chung Lee and CC from Shellmoonsite
Translation: Naoko Fukushi

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