ストリートチルドレン写真展

HAPPENING


グローバリゼーション、インターネット利用者の増加、発達した交通手段により世界はどんどん狭くなっている。そして世界の街や人はしだいに同一化をはじめている。にもかかわらず、我々はまだ自分自身という小さな世界の中に身を置いているのだ。

子供の頃、夢の世界を少なからず持っていた。そして大人になると人種間で争いを起こす。ねずみが回し車の中を走り続けるように生活する。お金やキャリアは我々の視界を狭め、世界で起こっている様々な問題に気付かなくなる。

「遺産と伝説」。働く子供たちや、ストリートチルドレンの生活を子供の視点から撮影した写真を展示するこの写真展は、何不自由のない生活をする我々に何かを訴えかけてくる。理想的な人権が認められ、子供の権利も広く認められている場所で生きていると、インドの働く子供の苦しい生活を知る機会はほとんどない。

子供の権利のために活動をしている日本人、中山実生とジェノトサヴァ(インドの演劇グループ)のアートディレクター、ジョン・デバラジによる写真のワークショップがインドの南部、バンガロールで行なわれた。8歳から19歳の子供達、また子供の頃、働いていたり、家の手伝いをしていたというインドの学生など19名が参加し、それぞれカメラとフィルムを手に、働く子供達を彼らなりの視点で写し出した。

「遺産と伝説」は、若者たちから見たインドの街と、そこで働く子供たちの記録だ。写真には、ゲームの準備をする子たち、ストリートで服を売る子、ゴミの山をあさる子などが写しだされていた。

バンガロールのストリートでのこのような状況を写真展というかたちでシンガポールに持ってくることは、インドで働く子供達に対する認識を深める役割を果たしている。新しく結成されたNGO、TCI (The Choice Initiative)によって、この写真展は開かれた。TCIは、インドで子供達に自らの人生を選択できるのだという事を教える中で目の当たりにした状況に、強く影響を受けた若者達によって結成された。「遺産と伝説」は、そうした教育の一環としてのキャンペーンなのだ。シンガポールは、この写真展が開かれた最も最近の場所だ。一番最初の展覧会は、2003年4月30日にインドで開かれ、(その日はインドでは、子供の労働に反対する日として知られている)その後、モロッコ、日本とツアーは続いた。

シンガポールでの写真展は、ワークショップの参加者が撮影した、約 70 作品が展示された。それでも、インドの子供達が抱える状況がどれだけ苦しく辛いものかを想像し、理解するのは難しいだろう。

世界が狭くなるにつれて、私たちはこのような問題から目を背け続けるわけにはいかなくなる。この写真展は、子供達は未来の希望だと語る。あなたは、子供達にどのような遺産と伝説を残したいですか?

Of Legacies And Legends
会期:2004年1月9日〜1月19日
会場:Pacific Gallery
http://www.thechoiceinitiative.org

Text and Photos: Fann ZJ from npsea Enterprise
Translation: Naoko Fukushi

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