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スナップ・ハッピー・デイズ

HAPPENINGText: Tim Spear

2月15日から23日にかけて、ロンドン市内ケンジントンにあるビクトリア&アルバート美術館で、写真のワークショップ、展覧会、コンペティションが開催された。イベントのタイトルは「スナップ・ハッピー・デイズ」。ロモカメラの現状を伝えるだけではなく、写真界の新たな動きとしてのロモグラフィーの人気の強さを紹介したものだ。

「スナップ・ハッピー・チャレンジ」は、ビジターが実際にロモカメラを手に取り、美術館での一日の様子を写真におさめるという試み。美術館内は多くの人たちが撮影した写真で溢れかえっていた。一歩美術館の中に入ると、スタッフの人に『目を大きく開いて、自分の直感を信じて、そして何も考えないで。とにかく撮るのよ。』と促される、といった状態。こんな感じだから、展覧会自体がオーディエンスによって作られたといってもいいほど。まるでミケランジェロやドナテーロの作品のように、誰にでも自分の作品を発表できるというチャンスが与えられるのだ。

参加者各々には用紙が配付される。その用紙に、自分のお気に入りショット8枚を貼り付け、例えば「色、形&模様」「彫刻のようなポーズ」「来る&行く」といったように、写真一枚一枚にテーマをつけてもらう。展覧会の片隅には写真のミニラボが設けられており、そこではフィルムの現像ができ、写真を貼って用紙を完成させるというわけだ。完成した用紙は展覧会で掲示され、それが一同に集まると、巨大な写真のコラージュとなる。ポラロイド写真とフォトブーズのイメージ、そしてメッセージが添えられた用紙。おちゃらけ感のあるものから、ちょっと恐いものまで、かわいらしいものから理解不可能な内容のものまでと、実に様々だ。

ロモカメラで撮影された写真がずらりと並べられていたり、ドキュメンタリー番組のビデオも上映。ブース・クリボーンから近日発売されたばかりの写真集「Don’t Think, Just Shoot」の紹介も見受けられた。

Snap Happy Days – Don’t Think, Just Shoot
会期:2003年2月15日〜23日
会場:Victoria and Albert Museum
住所:Cromwell Rd, London SW7 2RL
http://www.vam.ac.uk

Text: Tim Spear
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Tim Spear

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