マイケル・チョン展「ノー・ピース、ノー・ブーム」

HAPPENINGText: Satoshi Ota

香港で活躍するクリエイティブディレクター、マイケル・チョン。ナイキやコカコーラなどの広告制作を手掛ける彼の初個展「ノー・ピース、ノー・ブーム」が、代官山のギャラリー・スピークフォーで開催されている。

最初にDMを手にしたとき、グラフィックの展覧会かと思っていたが、一歩会場に足を踏み入れると、そこには雲のようなカタチをした、ポップでカラフルなオブジェがかざられていた。それらは、生々しい生き物の様な感じと、なにか語りかけられるような、ちょっと不思議な雰囲気。聞くとどの作品にも、『世に “ピース” があるかぎり、“ブーム” はありつづける』というメッセージが込められている。

実際に、昨年ニューヨークで起きたテロや、過去の原爆を思いたたせる “きのこ雲” など、歴史の中からインスピレーションを得て表現されている。

また、どの作品にもついているツノのようなモノは、どんなに悲惨な状況でも希望はあるということを示し、今にも動きそうな感じを醸しだし、作品自体に生命を吹き込んでいるように思えた。しかも、どれもがちゃんとオブジェとしてだけでなく、コーヒーテーブルやイスになっているというところもいい。来年の年明けには、パリのコレットでの展覧会開催が予定されている。

マイケル・チョン「NO PEACE NO BOOM」
会期:2002年11月16日〜12月8日
会場:Gallery Speak For
住所:東京都渋谷区猿楽町28-2 Speak For B2F
TEL:03-5459-6385
http://www.instituteofmatter.com

Text: Satoshi Ota
Photos: Satoshi Ota

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