フォトエスパーニャ 2002

HAPPENING


マドリッドに夏がやって来た。靴も冬靴からサンダルへ。温度計も20℃から40℃へと、いとも簡単に上昇して行く。カルチャーの温度も、気温の様にぐんぐん上がって行く。何故なら「PHOTOESPANA」が今年もやって来たからだ。今年で5回目を数えるこのフォトグラフィー・フェスティバルでは今回、マドリッド市内の様々なホール、ギャラリー、美術館で61にも及ぶ展覧会が開催される。PASEO DE LA CASTELLANAがメイン会場だ。

今年のPHOTOESPANAのテーマは「女性。性への見解から生じるアイデンティティ」。展覧会は2つのセクションに分かれて開催されており、オフィシャルセクションでは、今回のメインとなるエキシビジョンが開かれている。どれも今回のテーマにしっかり沿ったものばかりだ。フェスティバルオフでは、オフィシャルセクションとは逆で、「女性」というテーマに完璧には沿っていないものの、フェスティバルで紹介されている展覧会が開催されている。

エリオット・アーウィット、リリアン・バスマン、エリーナ・ブラザラス、ダニエラ・ロッセル・・・。61にも及ぶエキシビジョンでは、様々な名前を見つけることができる。ナン・ゴールディンは350点の作品を発表。ヘルムート・ニュートンは、彼独自の女性という性を描写する方法で、「WORK」というタイトルの下、400点の作品を発表した。彼の有名なエロティックシリーズ「ビッグ・ヌード」も今回の作品の中に含まれている。イランの写真家、アバスは「VISONES DEL ISLAM」という作品を発表。彼は、イスラム教徒の国々を旅しながら、人々の日常を写真に収めている。「CHICAS VS ABUELAS (十代vs老婆)」という思春期にフォーカスを当てた作品を発表したのは荒木経惟とヘレン・ヴァン・ミーネ。それとは対照的な「SENORAS MAYORES (老婆達)」はやなぎみわと山中学の作品だ。ブラジル人のベス・モイセスは「MEMORIAS DEL AFECTO」という作品を発表。男性と女性の相互関係を分析した作品だ。

展覧会だけではなく、今回のフェスティバルでは、バネッサ・ビークロフト、ジョージア・スター、ピピロッティ・リストといった女性アーティストによるビデオ展覧会や、ディスカバリーズ・セクションでは、新しい価値観の発見を専門に扱ったりと、様々なアクティビティも平行して行われている。また、ナン・ゴールディン、スーザン・メイセラス、ペドロ・メイアー、キャロル・シーマンによる写真ワークショップも開かれることになっている。最も人気のあるセクションの一つに、フォトマラソンが上げることができる。6月27日、マドリッドの通りはポラロイドカメラを手にしたアマチュアカメラマンで溢れ返っていた。「女性」の5つの顔を発見するというチャレンジだ。また、ガイドツアーも行われ、THE CONDE DOQUE CULTURAL CENTREでは、ナイトタイムショーも開催され、最も重要とされる「THE PHOTOESTA 02」賞の授与も行われた。今年この賞を受賞したのはナン・ゴールディン。タニット・プラナは、老年期を撮らえた作品で「THE DISCOVERIES」賞を、パコ・ゴメズ・ガルシアは、架空の宇宙空間についての考えを表現して、THE INJUVE賞を受賞した。

Text: Terevision Ruiz from Neo2 Magazine
Translation: Sachiko Kurashina

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