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ピート・ファウラー「モンスタリズム」展

HAPPENINGText: Natsume Shiroyama

今回展示されているキャラクターモデルは2種類。一つはモデルクレイで作られているモンスター達のミニチアワールド。ガラス箱を覗けばモンスターが自然の中でレコードを聞いていたり宇宙で遊んでいたり、見ていると頭にこのモンスター達に関する色々な出来事や話しが思い浮かんでくる。言葉のないストーリーが作品を見る人々の中で作られているのだろう、観客は皆『ガラスに穴を開けるのではないか。』という勢いでモンスターの世界を見つめる。

もう一つは人々を圧倒させたライフサイズ?のモンスター達。一点一点ユニークな名前が付けられ、実際に存在する生き物のようにそれそれポーズをとっている。大きい物は人間よりも大きいが、全て可愛いモンスターなので人間の子供サイズの作品がほとんどである。余りに愛嬌があるので思わず手を差し出して握手を求めたり、頭を撫でたりしたくなる。

今回の展覧会は全て3Dモデル。会場に着いた私はとても驚きましたが、人々からの反響はどうですか?

そうだね。大きな3Dの作品という点で皆驚きを共感したみたいだけど、とても良い反応だよ。沢山の人からモンスター達と一緒に写真を撮りたいと言うリクエストが来ているよ!

大きいモンスターのサイズは「実寸」という設定ですか?

大きい作品はそういう感覚で作ったんだ。「実際にモンスターに逢ったら」という状況で。勿論まだ4次元世界へのトラベルマシーンはできていないからそういう事はあまり起こらないだろうけどね。

子供の頃、絵を描いていて、自分が大人になっても「カムグゥイン」(ピートのモンスターの一員)等のファインタジーの世界を創作していると思っていましたか?

子供の頃は沢山絵を描いたり、マンガを読んだね。だからそういう人達を凄く尊敬しているけど、まさか自分が32歳になってモンスターを造るとは思っても見なかったよ。今でも信じられない時がある。(笑)大好きな事をして生きていけて本当にラッキー。そういう事は余りないだろうから。

クリエイティビティとは体験する私達に沢山のアイディアを与え、アイディアを生まれさせる手伝いをする。ピートのモンスター達は正にそれを多くの人々に与える事のできる。年齢やアイデンティティに関わらず人間社会に置いて重要な作品の一つであろう。

Pete Fowler “Monsterism”
会期:2001年10月15日〜11月9日
時間:10:00〜16:00(土・日曜日休)
会場:Exposure
住所:22-23 Little Portland St, London W1W 8BU
TEL:+44 (0)20 7907 7130
https://www.exposure.net

Text: Natsume Shiroyama
Photos: Natsume Shiroyama

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