アメリカン・ショート・ショート

HAPPENING


ショートフィルムをフィーチャーした「アメリカン・ショート・ショート」は、3年目を迎えた今年、初めて日本から海を超えてシンガポールへと上陸。シンガポールバージョンのこのイベントは、こうした動きを踏まえて、日本、イラン、ドイツからの作品も取り入れ、全体としては30本近いショートフィルムを4日間に渡って放映した。ティム・バートンの「ヴィンセント」や、アカデミー賞にノミネートされたセラグリオ・アンド・ジェイソンレイトマンの「イン・ゴッド・ウィー・トラスト」など大好評の作品が盛り込まれた。

シンガポールのアートシーンのホームともいえる「ザ・サブステーション」での上映は、大きなインパクトを持って、ショートフィルムを寄り身近なものとして観客に届けた。感情を呼び起こし、短くて、スウィート。ショートフィルムの力は決して過少評価されることなく、開催期間中毎日異なる上映プログラムで、新しいコンビネーションと体験をもたらし続けた。

ジェイソン・レイトマンのユーモラスな「イン・ゴッド・ウィー・トラスト」は、主人公のロバートが、天国へ行くための「善行ポイント」をまだ獲得できてない事に気付き、人生の修正をしようと試みるというストーリーで絶賛された。ロバートは、ダンスをたくさんすることにし(人生を楽しんでいる事を示すために。ダンスでは、たくさんの点数を稼ぐ事ができるのだ!)、道を渡る前に左右を確認する。

ドイツのマーク・アンドリーズ・ボッシャートの「クレインゲルド」はあるビジネスマンと乞食の奇妙な関係に焦点を当てた。責任感と尊厳、そしておそらく良心という理想を反映し、人間とそれぞれをつなぐ関係を探っている。私達が、いかに人とのつながりを忘れ、ネズミの競争の中にいることか!このフィルムは、複雑な世界の中での人間の発達を映し出す。

アニメーション作品も多く出品された。日本から合志知子の「トゥー・ヤング(若い二人)」は、最もおかしな方法で自分達の愛情を表現するひと組のカップルを描いている(昔の恋人に対する仕打ちとしては、アリかもね)。ステファン・グロンスキの「ザ・ボックス」は、人生、人間関係、状況に対する洞察力を与えた。トイ・ストーリー、スターウォーズ・エピソード1と同じ技術を用いて、変にどろっとした液体と箱が空を飛ぶ様子を映しながら、人間との興味深い比較を描いている。

ショートフィルムのメッセージについて、我々観客が疑問を持ったり思案している中、彼の作品に対する疑問や質問に答えるべく、ジェイソン・レイトマン監督が登場した。質問内容は、「イン・ゴッド・ウィー・トラスト」の着想から、ジェイソンの人生における基本的な熱望、ロックスターが自分の歌唱力の無さを自覚するまで、というように多岐に渡った。サム・ホフマン、マイケル・ホロウィッツ両監督も、別の日程で短いセッションに参加し、質問に答えた。

このイベントは、シンガポール・ショート・ショートにインスピレーションを与えた。その名前が示すように、これはアメリカンショート・ショートのシンガポールバージョンなのだ。この地域の映画産業を活気づけ、多くの才能ある若手映画制作者は、来年開かれるシンガポールバージョンでフィーチャーされる作品制作を競うであろう。

成りゆきを見ていくと、ひょっとしたらオリンピックのように、すべての国でショートショートがあり、インターナショナル・ショート・ショートで世界の映画制作のトップを走る人々の作品を集めるのがベストなのかも!

インスピレーショナルなフィルムによって、私達は光を見る事ができる。おびただしい数の思考が、フィルムのシーンを再び呼び起こそうとするように、爆発するアイディアを消化しようと、私達の頭の中を駆け巡る。だから、君もアイディアをワイルドに持って、脚本を書いて、撮影を始めよう。一体何を待っているの?

American Short Shorts Film Festival
会期:2001年7月11日〜14日
会場:Substation

Text and Photos: Fann ZJ From npsea Enterprise
Translation: Naoko Ikeno

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE