ノルベルト・バイヤー

PEOPLE


ゲームが終わって、次はなんだろう?ロボットは眠るのか?ピクセルは無くなってしまうのか?サーキットボードは、落ち着くのか?

「ヒンターコンティ」ギャラリーで行われたゲームオーバー・リアリズムと質より量ということを主題においたエキシビションに遭遇するチャンスを得た。フロント・ルームでは、DJがプレイをしていて、壁は古い操縦桿で飾られ、現在の変圧器が壁にかけられていた。鏡には「私と一緒にゲームをするあなたなんて大嫌い。ゲームオーバー!—シャンタ−ル」と書かれている。

後ろの部屋には、プラスチックのロボットがいくつか、巨大な鳥かごの中で足踏みをしている。ロボットは興奮し、足と闘っている。そして、自分達の身体をスピンさせようと頑張っている。それは、あたかも自由を手に入れようと、何かを打ち破っているかのようだ。床に散乱するひどい量のデータ・テープと闘っているロボットもいる。これは、センク・ヘルドによって制作された。

サーキットボードもいくつかある。アンジーが木、満ち、車、そして小さな人をコンデンサー、チップ、抵抗器、伝導体の間に配置したものだ。サーキットボードの構成や建物がどんなにそっくりに作られているかを見るのはとても面白い。道をはり巡らされた長方形の上で、全てがうまく配置されている。

エキシビションのメインは、「ミニステック」を使った、ノルベルト・バイヤー(左)の作品だ。ミニステックは、70年代、80年代にドイツで大人気を博した子供向けゲーム。テトリスのブロックのような、色のついた小さなピースがたくさんと、プレート、そして格子がセットになっている。イメージにそのピースをくっつけることができる。ノルベルト・バイヤーは、ミニステックがピクセルベースのゲームスクリーンを模造するのにとても適しているという事を発見した。彼の「タッチスクリーンズ」は「ボールダー・ダッシュ」から「パックマン」までに及んでいる。

アナログ・イーツ・デジタル」は、ノルベルトがプロデュースしたCDの名前だ。全てのコピーにそれぞれ、小さなミニステックオリジナルがあり、CDの中には、さまざまなアーティストによる5つのミニステック・ラブソングがある。右側にあるのは、64をフィーチャーしているサンプラー、「インプット64」のために彼が作ったカバー作品だ。以下は、ノルベルトとの短いインタビュー。

どんな方法で作品を制作するのでしょうか?

まず、コンセプトから始めます。技術的な用語や革新から、インスピレーションを得ます。私が関係したエキシビションのタイトルや、単に最近私が聞いた音楽などから。それから、ミニステックに移行され、ミニステックによる、より少ない色見本へと変換される、正確なイメージを決定します。そして最後に、とはいっても大変な作業ですが、完成するまでミニステックをして、ミニステックをして、ミニステックをして・・・、という具合です。

ミニステックをする前にゲームスクリーンをデジタル処理で編集しますか?

いいえ。スクリーンショットで、ディテールを選び、ミニステックで打ち込むのです。色を減らしますが、それはクラシックな64ゲームから取られたタッチスクリーンの画像に必要なものではありません。色の深みの減少のためです。

何種類の色があるのですか?

24のレギュラー色があります、メタリックやフローレセント・カラーもあります。

お気に入りの形はあるのですか?

シンギュラー・ピクセルです。一番珍しいから。そして、もっともデジタルピクセルに近いので。

ひとつの作品を作るのにどのぐらいの期間が必要ですか?

どのようにして行うかとか、熱中するかどうかにもよります。タッチスクリーンには、半日必要ですね。でも、打ち込むのが難しい時には、同じサイズで1日半かかる時もあります。

ミニステックでゲームスクリーンを模造する際に、面白いのはどのようなことですか?

デジタルの内側にあるアナログ、そしてアナログの内側にあるデジタルです。私の作品では、これら2つの相反するものが、互いに必要としあい、頼りあう1つのコインの両面として示されています。例えば、テトリス・アドバンストのシリーズでは、私はクラシックなゲームボーイのテトリスから4つの画面を使いました。テトリスの裏側にあるアイディアと、ミニステックは同じなのです。ある四角を埋めるために、ストーンやピクセルを重ね合わせたり、並べたりするということです。しかし私の作品は、ここでは終わりません。ミニステックストーンのゲームで遊べる私のウェブサイトで、あそべるテトリスを発表しました。そして、それぞれ67×60cmのサイズをもつ、ドゥー・イット・ユアセルフ・バージョンも作りました。家に居ながらにして、4つの画像それぞれのミニバージョンで遊ぶことができるのです。ここまでは、デジタルからアナログへでしたので、次はアナログがデジタルの内部へと向かう番です。私は、その単純さが好きなのです。格子、ピクセルを持ったら、さあやりましょう!他のデバイスは何もいりません。すぐに、絵の中の全てのパートを把握することができます。デジタルイメージでは、こういったことは全く不可能で、クラッシュすることもないのです。それに、私の作品のコンセプチュアルなパートを強調する基準がとても素晴しいアドバンテージになるのです。画像のピクセルは格子に張り付けられることはありませんが、色を変えることのできるコンピュータースクリーンのように、動かないで残ります。だから、もしやりたければ、新しいイメージをアレンジするために、ピースを動かすこともできます。

ゲームスクリーンのほかのイメージにも取り組むのですか?

2年前、ミニステックで2mx 0.5mのフォトショップ 5.0 のスプラッシュスクリーンを手掛けました。それから、自分自身でミニステックの画像を作ることのできるものも作りました。もちろん、絵の仕事も引き受けますよ。例えば、誰かが自分の肖像画をミニステックで描いてほしいと言えば、やります。

14歳だった時、ゲームとミニステック、どっちで遊ぶ方が好きでしたか?

どちらでも遊びました。いつも遊んでる子供でしたね。アナログかデジタルかということは問題ではありませんでした。

なにか、新しいプロジェクトに取り組んでいますか?

10月に、ベルリンのミュージシャン、ピンクノイズ、フレデリック・シコウスキ、アート・オブ・キッシング、ネオアンジン、ステレオ・トータルの音楽を入れたミニCD「アナログ・イーツ・デジタル」をリリースする予定です。レギュラーカバーはありませんが、全てのCDに、パックマンからのキャラクターを6.5・のミニステックが入っています。詳しい情報とオーダーについては、私のウェブサイトで。

エキシビションでは、みんなミニステックをすることができる。遊び場にいるような雰囲気があり、そこで人々は、自分で作る小さなアート作品を完成させるために、ピースを探すのに夢中になっている。

その商品は、本当に注目すべきものだ。ちなみに、恋人が描いた私のポートレートが、上段の左から3つ目に掛かっていますよ!

Text and Photo: Andrew Sinn
from Deco-Vision
Translation: Naoko Ikeno

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