セクシュアル・エクスプレス 2001

HAPPENING


最も不健全で、面白くて、知りたいことって何だろう?株の情報? 2004年のオリンピック?温室効果ガス?みんなもっと正直にならなきゃ。僕達がみんな興味を持っている物が1つあるでしょ?セックスが。DJのザビエル・アラキステインと、ライター、フリーオーガナイザー、芸術評論家で隔年のさまざまなエキシビションのアーティスティック・ディレクターも担当しているローザ・マルティネスが委員を務めるこのエキシビションのメインテーマは、セクシュアル・アイデンティティとセックスだ。彼らは、このテーマを探るべく、世界中から24人のアーティストによる作品を発表した。テーマの問いかけに対するショッキングな側面だけでなく、質問することをタブーとされてきた権利にまでスポットを当てる道具としても成り立つエキシビションになっている。

エキシビションの目的達成のためにザビエル・アラキステインとローザ・マルティネスとの会話から始まるカタログも発行された。ここには、セックス、愛、そして生殖に関する対話が収められている。セックスのコンセプトは、生物学的なところに根本があり、人間は生殖器により男と女に分けられる。彼らは、男−勇ましい−ヘトロセクシュアル、女−しおらしい−ヘトロセクシュアルという図式を、ヒトの「自然な」原型であると信じさせようとしているかのようだ。そうすることによって彼らは、人間の野性的な部分を探究しているこのエキシビションに私達を導いているのだ。これまで、セックスの志向は個人の決定によるもので、性別やジェンダーに関係ないというのが、誰もが理解してきた(あるいは理解しなければならなかった)ことだが、性的、社会的アイデンティティ。黒か白か。そういった闇が他にも存在している。

このエキシビションが開かれたアート・サンタモニカ・センターは、港の近くの飛び地ラス・ランブラスの端に位置している。近くには、バーや売春宿があり、異性用の服を着ていたり、売春しているさまざまな男女が入り乱れている。そのため、このエキシビションは、ここの環境と相互関係にあるといえる。

展示作品は、アーティストが示しているだけの多様性を持っている。アナ・ローラ・アラエス(スペイン)は、「ブラセル (売春宿) 2001」と題したインスタレーションを発表。東洋美的に装飾された寝室は、「セックスとリフレッシュして夢を見るのに、心地いいバックグラウンド」だと彼女は言う。私的、そして喚情的な世界。トレーシー・エミン(UK)は、写真と、「時にドレスはお金以上の価値があり、お金以下の価値がある」というお金の持つパラドックスを快楽として描いたフィルムを出品。リバン・ニュエンシュワンダー(ブラジル)は、せっけんの泡の中を進むカブト虫の写真で、愛のはかなさを示した。これらは、エキシビションで見ることのできる作品の、ほんの数例にしかすぎない。エキシビションでは、このように感情をひどく呼び起こされるのだ。

Trans Sexual Express Barcelona 2001: A classic for the third millennium.
会期:2001年9月30日まで
会場:Centre d’Art Santa Monica
住所:Rambla de Santa Monica, 7, Barcelona

Text: Terevision Ruiz from Neo2 Magazine
Translation: Naoko Ikeno

【ボランティア/プロボノ募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
コントワー・デ・コトニエ公式通販サイト | 2016 SUMMER SALE
MoMA STORE