ニュース・フロム・ジャパン展

HAPPENING


この50年、コミュニケーション技術の発達により世界は前よりずっと小さくなったと言われていても、日本は多くの西洋人から見て未だに手の届かないところにある国だ。今の日本のカルチャーは、常に流動している物の混合物なので、日本の文化を紹介するとなるとかなり難しい。

P.S.1 のアシスタント・キューレーター、カズエ・コバタとフィルムメーカーで評論家のデビット・ディリーヒのキューレートにより、「バズ・クラブ・ニュース・フロム・ジャパン」は、複雑に混ざり合ったテクノの中枢にある現代日本のメディアカルチャーを、西洋のオーディエンスに見事に紹介している。エキシビションでは、複雑に異なる物が混在しながらも、密着する日常環境をベースにしたメディアを使い、定義し、展開する100名以上のクリエーターをフィーチャーした。

このエキシビションの行われたギャラリーの初めの部屋に入ると、大きな蜂の巣状の建物が迎えてくれる。この蜂の巣メトロポリスを構成する、それぞれの六角形は、日本の若者文化の断面を映し出すインスタレーションとして、建築用のカードボードで制作された。携帯電話や人気のビデオゲームから日本マクドナルドのかわいい人形までがそこに登場している。訪れた人達は、さまざまなインスタレーションと戯れることができる。見たり、聞いたり、遊んだり、読んだり、他のお客さんと一緒に遊ぶことだってできてしまう。巣箱はそれぞれ孤立して建っているが、コバタ、ディリーヒ両氏はこの蜂の巣で、日本文化の膨大な数の側面を互いに関係付けながら表現することに成功している。

このインスタレーションに付け加えられているのは、身体的にも概念的にもかなりふぞろいになっているこの六角形の高さだ。普通の展示物のように目の高さの物もあるし、座ったり、登ったり、中を這ったりできるものもあって、十分に体験できるようになっている。たいていのミュージアム・エキシビションと異なり、このギャラリーの壁に展示されている物は(エキシビションの紹介文の他には)何もない。ここでの主張に満ちた芸術世界の中で、このようなリラックスしたアプローチは、新鮮で、効果的、そして魅力的であった。

2番目の部屋には、エキシビションでフィーチャーされ好評を博したアーティストの作品が展示されている。私が訪れたときは、「アートゥーン」というデラウェアのポップ/エレクトロニック・ミュージックとグラフィックデザイン作品が展示されていた。彼等はピクセルで描かれたアートとデザイン作品で知られていて、今回は、30%のロックンロールと30%のグラフィックス、20%の「ポップ・イズム」、20%のミニマリズムを主張しながらデラウェアは、白・黒・赤と直線で構成される作品を出品した。

加えてデラウェアは、「ビットマップビーツ」をこのエキシビションの間毎日発表した。慎重で素朴、そしてユーモアに溢れ型破り。彼らの音楽はオールディーズ、ポップ、エレクトロニックの混ざり合った物なのだ。

バズ・クラブ:ニュース・フロム・ジャパンは、文化的で日本の神髄をついている。日本の文化に詳しくてもそうでもなくても、見る価値のあるショーだ。

BUZZ CLUB: NEWS FROM JAPAN
会期:2001年7月1日〜9月9日
会場:P.S.1 Contemporary Art Center
住所:22-25 Jackson Ave at the intersection of 46th Ave in Long Island City, 11101. NY

Text and Photos: Rei Inamoto From Interfere
Translation: Naoko Ikeno

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