クリエイティブ・ワークス 2001

HAPPENING

SHIFTコーディネートによるファッションイベント「CREATIVE WORKS 2001」が10月の2日、3日の両日に札幌で開催された。このショウは、札幌から次世代のクリエイションを発信しようという試みで、国内での本格的なコレクション発表が初めてとなるデザイナーを、世界3ケ国4都市から招致して行われた。


CREATIVE WORKS 2001 は、2日間の構成で、初日は「NEXT 4 COLLECTION」というタイトルでファッションショウが行われ、2日目には「BEAUTIZUM 2001」というタイトルの元、ヘア&メイク・クリエィティブ・グループ参加8サロンのヘア&メイクデザイナーによるヘア&メイクショウが行われた。今回のレポートでは、初日に行われた「NEXT 4 COLLECTION」について取り上げてみたいと思う。

札幌ファクトリーというショッピングモールに隣接しているファクトリーホールが会場となった今回の「NEXT 4 COLLECTION」の参加ブランドは、香港からRCB、サンフランシスコからユートピア・プラニティア、東京からタイシノブクニ、札幌から I/J の4組。
当日、会場周辺はあいにくの小雨模様だったが、学生やプレス関係者、クリエイティブ層を中心に多数の観客が集まっていた。会場内への通路は黒い壁で作られており、壁にそって中へ進んで行くと、会場内は A、B、C、Dと4つの区画に分けられ、そこに客席が配置され、モデルはそのブロックの間をウォーキングするようになっていた。


まず最初に行われたのは、唯一札幌から参加の I/J のショウ。始めての大きなイベントという事で『自分の作りたいものを全て掻き集めて、すべて曝け出した』という50点程の作品からはいろいろなスタイルを見る事が出来た。ビニール素材のようにも見える光る合皮素材のジャケットやドレス、金属等の光り物を使用するなど全体的にインパクトのあるものとなっていた。ショウの後半は、幻想的な作品が多かったが新進気鋭のデザイナーの勢いを感じさせるショウであった。

現在変化の段階であるというタイシノブクニ。今回は特別にショウのために用意した服ではなく、来春夏にリリース予定のコンシュマーラインのコーディネートとなったが、不良っぽいイメージから、大人が着れるベーシックなイメージへの変化の中にあって、今回のショウでもそれを垣間見ることが出来た。モノトーンを基調としながらも、大胆なプリントが施された作品や、落ち着いた大人の雰囲気のシンプルなスーツなど絶妙のバランスであった。またBGMもアップテンポな曲から突如クラシックに変わるなど、良い意味での変化や、今の時代を切り取るセンスとエンターティメント性というものを感じるブランドであった。


ここ2年間で香港を代表するオルタナティブカルチャーブランドに発展したRCB。デザイナーのヴィッキー・ラムの日常の生活からインスピレーションを得て制作したという作品は、ポップでカジュアル。彼のライフスタイルがそのまま作品に投影されているようだった。パステルカラーのストライプ柄のインナーにジャケットなど、いたってカジュアルなスタイルの作品を展開。『着る人に楽しんでもらったり、ハッピーになってもらえる物を作りたい』という彼の言葉通り、モデルもラフなウォーキングを見せ、観客に愛嬌を振りまくなど、ファッションも音楽やグラフィックなどと同じように楽しむもの、という当たり前の事を認識させる楽しいショウとなった。


最後にショウを行ったのは、サンフランシスコの実力派デザイナー、ミニー・イエーとチャールズ・ブロウズによるユートピア・プラニティア。デニムやコーデイロイ、シルクなど素朴な素材を使用した、カジュアルではあるが、独特のカットが生きるスリップドレスやコートやジャケットに、ジーンズやパンツ、スカートをコーディネートするなど、フェミニンなラインを数多く制作した。シンプルさの中に鋭い感性が感じられ、多く金属系のアクセサリーがよいアクセントになっており、全体的に女性の“強さ”を感じさせるものとなった。心地よいビートのBGMがより作品を盛り立てるものとなっており、完成度の高いショウであった。

札幌では始めてこのような主旨のイベントが行われたが、平日にもかかわらず全体を通して1500人以上もの来場があった。参加4ブランドのショウも、個々のイメージを強く全面に押し出したものとなり、大変充実したものとなった。大盛況のうちに幕を閉じた「CREATIVE WORKS 2001」、札幌から次世代のクリエィションを発信すべく、次回からはどのような展開になっていくか注目したい。

CREATIVE WORKS 2001
日時:2000年10月2日、3日
会場:Sapporo Factory Hall

Text and photos: Genki Sawazaki

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