IDN マガジン

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香港発の デジタルデザインマガジン「IdN」。ウェブを中心に、グラフィックデザインからモーショングラフィックスまでクリエイティブ全般にフォーカスし、世界中のクリエイターから注目を集めているデザインマガジンだ。毎号気鋭のデザイナーによるカバーデザインをフィーチャーし、隔月で発行される誌面には、世界中のデザイナーの作品やインフォメーションが満載で、コンテンツ、デザイン共にクオリティーの高い雑誌を制作している。
尚以下のインタビューと同じ質問構成で、SHIFTのインタビューが、「IdN」9月号に掲載されるので、興味のある方はチェックして欲しい。


まずはじめに自己紹介をお願いします。

V:ヴィクター・チャン。IDNのクリエイティブディレクターです。
C:クロエ・タン。IDNマガジンのアシスタントエディターで、デザイン/エディトリアル部門では、唯一の女の子です。
B:ブライアン・レアン。IDNのデザイナーです。
F:フランシス・ラム。ウェブデザイナーです。
S:エスケー・ラム。IDNのジェネラルマネージャーです。

IDNをやっていなかったとしたら、何をしていたと思いますか?

V:やっぱりマウスを使って何かやっていたと思います。
C:デザイン/エディトリアル部門に女の子がひとり以上いる雑誌をやっていたかな。
B:クリエイティブ関係のことをやっていたと思います。
F:多分、自分で何かしようとしていたかも。
S:世界中を飛び回って、いろんなものを食べ、その後はダイエット。そしてまた旅に出て、その繰り返し。

今のIDNは面白いと言えますか?

V:雑誌のデザインは、継続的なものなので、満足しているとは言えません。そうでなければ、良くなっていかないと思う。
C:自分の今の状況に完全に満足している人なんてひとりもいないと思います。でも、自分達ができる限りのことはしていると思いますけど。
B:もっと良くなって行けると思う。
F:IDNは面白いと思うけど、特に実験的なものに関しては、今後もっと発展していくことができるはずだと思います。
S:十分面白いと思う。

今後やってみたいことは何ですか?

V:「自殺」をテーマに、コントリビューターと読者がIDNそのものを批評できるような号を作ってみたいです。僕にとってはすごく刺激的だけど、ボスにとっては刺激が強すぎるかも。
C:テキストなしで、グラフィックと写真だけの号を作ってみたいです。テキストがないんだけど、読者が見て、そのテーマと私達が言いたいことが理解できるようなもの。私の仕事も少なくなるし。
B:想像上のアイデアを現実に実行すること。
F:面白いものを販売するショップをIDNオフィスの下にオープンしたいです。
S:香港でのカンファレンス。もうすぐウェブサイトで告知する予定なので、チェックしてみて。

あなたにとってデザイン/クリエイティブとは?

V:デザインとは、面白くて他とは違ったものを作ること。クリエイティブとは、面白くて他とは違ったものをクリエイトすること。
C:クリエイティブとは、他とは違う考え方をすること。
B:くだらないものを「再パッケージ」すること。
F:ささいなことで人を感動させるもの。
S:デザインとは、コミュニケーションツールであって、デザインの種類に関わらず、「メッセージ」があるべき。クリエイティブとは、アイデアを遊ぶこと。

IDNに強い影響を与えた物/人はいますか?

V:経費とIDNチーム。
C:ライター、デザイナー、フィルム制作者などの人達。
B:特定するのは難しいですね。グローバルな視野で言えば、全てのものが人に影響を与えるものになり得ると思います。
F:全てのデザイナーからインスピレーションを受けています。アイデアを交換することのできるデザイナーネットワークのようなものです。
S:自分達自身。

今最先端を行ってると思う人は誰?

V:次のIDN「MOST WANTED」号に参加している人達全て。チェックしてみてください。
C:普段コンタクトのある人達。それ以外は、今探索中です。
B:アメリカとイギリスで人類のDNAを研究している3人の科学者。残念ながら名前は忘れてしまいましたが。
F:ジョン前田。


今のデジタルデザインワールドで最も重要なトレンドは何だと思いますか?

V:ライフスタイル。
C:今のトレンドは、インタラクティブ(サウンド/モーション)。次に来るトレンドは、インタラクティブだけど、少しアートっぽい感じに戻ると思います。
B:ウェブ以外にないと思う。
F:今は、テクノロジーがトレンドを引っ張っていると思います。遅かれ早かれ、テクノロジーが飽和し、デジタルデザインがテクノロジーに頼らない/支配されない時代がやって来ます。その後は、人間性の時代になり、皆が自分自身のアイデンティティを探し求める日がやって来ると思います。

今の若手デザイナーの世代に最も影響を与えているものは?

V:メディアとムービー。
C:どの世代のデザイナーにとっても、カルチャーが最も強く影響を与えています。世界中のデザイナー同士がコンタクトをとることができるインターネットも、影響を与えていると思います。
B:きちんとしたデザイン会社/有名なデザイナーによって作られた流行のイメージ/アイデア。
F:インターネット。

アジアでデザイナーとして活動することの有利な点と不利な点は?

V:日本を除いてアジアで活動するということは、IDNの販売価格を下げ、一般的に得るお金も低くなってしまうようです。
C:アジアのデザイナーの有利な点は、挑戦したり学んだりする余地がまだまだあるということです。アジアのデザイナーは、最近急激にいろいろなことを学び始めていると思います。
B:不利な点は、一般的に考え方が保守的なところ。
F:有利な点は、オリエンタルカルチャーからのインスピレーション。不利な点は、限られたソース。
S:有利は不利になり得るし、不利は有利になり得るものです。

今と比べて1年前のIDNをどう思いますか?また、今から1年後、IDNはどうなっていると思いますか?

V:IDNの最も明白な違いは、1年前には150香港ドルで販売していたのが、今ではCD-ROM、ポスター、フリーぺーパー付きで70香港ドルで販売している点です。近い将来、これらのプレミアムにさらにIDNカフェ1号店でのコーヒー無料券が付いて、もっと安い価格で販売されることになるでしょう。
C:ノーコメント。
B:いろいろ浮き沈みもありますが、基本的には楽観的です。
F:まだIDNに3ヶ月しかいないので、何とも言えません。
S:IDNは、前に比べるとものすごく安いです。安いのは価格だけで、内容が安っぽいという意味ではありません。1人に1冊IDN!

理想的なIDNの形とは?

V:クリエイティブな人の必需品。
C:IDN新聞。IDNがクリエイティブなニュースを毎日レポートできる日が来るのが楽しみです。
B:この分野でのアヴァンギャルドと呼ばれるものになること。それこそ、皆が夢見ていることです。
F:僕の理想のIDNは、誰もがゲットできるフリーマガジン。
S:これはすごく難しい質問なので、ここではあえて答えないでおきます。この話題について話し合いたい人は、僕にメールを。

最後に、今後の予定を教えてください。

V:仕事。
C:特になし。
B:働き続けるのみ。
F:イラストレーション探し。
S:僕にメールをくれれば教えてあげます。

IdN Magazine
IdN – Systems Design Limited
住所:Shop C, 5-9 Gresson Street, Wanchai, Hong Kong
TEL:852-2528-5744 FAX:852-2529-1296
www.idnworld.com

Text and Translation: Mayumi Kaneko

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