MUTEK

HAPPENING

この頃、インターネットでデジタルカメラ関連の話題を探すのに夢中になっている。スキャン作業が大変なのでフィルムを買おうと思っているのだが、SONY、FUJI、TOSHIBA、NIKON、どれを買うべきかいまだに決められないでいる。いい情報をお持ちの方は、僕に連絡を。デジカムを探している間、あるイベントが僕の目を引き、コンピュータースクリーンを離れて出かけてみることにした。
毎年モントリオールでは、様々なフェスティバルやイベントが開催される。いろいろなイベントが一度に起こって、その殆どはつまらないものだが、MUTEK こそは、僕が求めていたものだ。まず始めに、その歴史を少し紹介しよう。


ダニエル・ラングロワは、Sベックが生んだ最初の「ソフトウェア」マルチ大富豪だ。彼の3Dソフトウェア、ソフトイメージは、コンピューターアニメーションという分野においてハリウッドでの基準を作り、ジュラシックパークやタイタニックなどの大ヒット作を生んだ。だが、稼いだ金で何か面白いことをやりたいと思い立ったラングロワは、1999年6月に自分の組織を設立。 EX-CENTRIS は、「デジタルテクノロジーを使ったアート作品と共に、世界中で作られるアヴァンギャルドで素晴らしいインディペンデントフィルムのメッカ」と言われ、彼が自分自身でデザインした THE 35 MILLION DOLLAR (CND) センターは、今日得ることができる最もハイテクな装置を兼ね備えている。3つの小シアターは、デジタル高画質作品を鮮明に上映可能で、必要とあれば衛星を経由することもできる。オープン以降、ラングロワと彼のクルーは、ありとあらゆるイベントのスポンサーを務め、主催してきた。FESTIVAL INTERNATIONAL NOUVEAU CINEMA NOUVEAUX MEDIAS (FCMM) も、そのひとつだ。10日間に渡り、「新しい映画」「新しいメディア」を紹介するこのイベントには、ファーマーズ・マニュアルを始めとして、モントリオール出身でデジタルイメージを扱い、巧みなオーディオビジュアル表現を展開する SCANNER + TONNE などが参加した。
EX-CENTRIS と FCMM が手を組み、よりオーディオ寄りのフェスティバル、MUTEK を開催した。音楽、サウンド、ニューテクノロジーをメインとした5日間のフェスティバルでは、最先端のアーティストを集め、モントリオールのミュージックシーンのギャップを埋めるものとなった。トーマス・ブリンクマンやポール、ウラジスラフ・デライ、ジェイク・マンデル、テイラー・デュプレ、カルステン・ニコライ、PENACEA、SUTEKH、(ドットマトリックスプリンターでシンフォニーを生み出した)[THE USER] など、ビッグネームが名を連ねていた。

第1回目から、モントリオールの批評家達は MUTEK に対して寛容だった。もちろん、調整すべき点がいくつかあるのだが。皆と同じように僕も、トーマス・ブリンクマンがダンスフロアーにぴったりのプレイをする「ミニマリズム」ナイトでどんなことが行われるのか気になって出かけてみたのだが、そんなに印象的なものではなかった。だが、全体的には MUTEK は成功を収め、来年も開催されることだろう。

Text: Jean-Philippe Beauchamp
Images by Mutek, All rights reserved.
Translation: Mayumi Kaneko

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