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トーキョーデザイン

THINGS

今日の僕を怖がらせたテキストはスタジオボイス6月号特集「トーキョーデザイン」。現在活躍している新、中、古の、文字通り今の東京のビジュアルを作り出している、送り出している人達を多数集めた特集に組み上がっている。冒頭の、中條正義氏とヒロスギヤマ氏の対談では、強いパンチのような会話の応酬に、内心うれしくなる。恐いけど読んでいてとても気持ちが良い。まるで戦場のようなこのデザイン業界で、生き残り、たえず強いグラフィックを打ち出す二人の対談は、ただ、ただ強い。そして優しい。今のグラフィックに興味のある人にはまるで教科書のような対談だった。次のページには+81の蜂賀氏による、今のデザイン業界に対する問題定義がある。トーキョーグラフィックスタイルと題したこのページに載った、東泉一郎、松本弦人、谷田一郎、タイクーン、青木克則、中村居男のビジュアルが蜂賀氏のセレクトであったとすれば、 96年以降の東京のグラフィックに蜂賀氏は何も新しいビジュアルを見つけだすことが出来なかったという亊なのだろうか。何がクリエイティブな行為なのかを問うこの問題定義は、かなり深刻のように思う。そして、渡部千春さんによる、北川一成、秋山具義、宇川直広、常盤響、岩淵まどか、STEREOTYPE PRODCUKTS、生意気デザイン、 立花文穂、TGB design の取材は、そのセレクトの面白さや、取材しているデザイナー達に対する肯定的なテキストにより、今のグラフィックのあり方がいかに混沌な存在でありながらシンプルであるのかが伝わった。


この特集を読み終えて思う。1)いかにしてクリエイティブなグラフィック行為をしていくのか、2)グラフィックにおいてクリエイティブとはどのような意味なのか、3)グラフィックは社会のどこに存在しているのか、この三点の意味が伝わる編集がなされている本書は、今デザインを行う人々に向けて作られたのではなく、デザインを選びとり、お金を支払っていく人々に対して作られたようにも感じる。デザイナーは人々に支持されることによって、生きていけるのだから。デザインが変わるには、人々が変わるしかない。でもそれが変わるには変えるだけのインパクトが必要なのも確かだと思う。それがクリエイティブという亊なのだろうか。
確実に東京の90年代は終わろうとしている。 それを終わらせるのは、マルチメディアではなく、やはりテキスト、紙によって行われるようだ。(この場合は、テキストを主軸にしている小説などではなく、何かを伝える媒体としてのテキストと、まだまだメディアとして強い紙をさしています。お間違えのないように。)テキストは恐い。

Text: Akira Natsume for Gasbook

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