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カラーメイル

THINGS

世界からすべての色が奪われてしまった!!それを1色ずつ取り返していくというストーリーを、ロールプレイング・ゲーム的なプロットやインターフェイスを取り込んだ、全く新しいマンガの表現とセンスで綴る作品が誕生した。1月末にENIX から単行本化し発売された、藤原カムイ氏の作品『カラーメイル』。
繊細かつ個性的な作品を送り続け、コミック・ファンからの熱い支持を受け続けるカムイ氏+スタジオ2Bが、本作では全編デジタルによる仕上げや、アイコン、ロゴ、装丁デザインをNENDOとのコラボレーションで行うなど、はじめての試みを通して新しい表現の扉を開こうとしている。


今回の作品が誕生することとなった経緯を教えてください。

そもそもゲームとして考えていたんですけど。まず色が盗まれて、カラーの画面がモノクロになる。そんなゲームって無かったんじゃないか・・・というのが最初のアイディアでした。
取り戻した色がアイテムとして使えるようなイメージ。一色ずつ増えてゲーム画面的にも面白いと思ったんです。漫画でやるのは少し困難だと思ってました。
まず、そんなに毎回カラーページが取れない。コストがかかるから長くは続けられない等々。それでもまぁ「ロトの紋章」のヒットもあったからやらせていただけたようなもので、このような迷惑な企画はもう二度と出来ないでしょう。

今回の作品を通して伝えたい部分、見せたかったポイントなどは?

やはり色が戻るタイミングです。かなり計算しつくしてますし、全く無駄がありません。というか、もうそんな余裕もなく終わってしまったもので、毎回16P という制約の中でどれだけの事ができるか・・・これはきっと誰もマネ出来ないと自負してます。ジェットコースターコミック、そんな感じでしょう。

従来の作業プロセスと比べて良かったこと、効果的だなと思ったことは何ですか?

まず、今回フルデジタルではありますが、当然ながら原画となるものだけは手描きです。それは今のところ変わらないでしょう。
カラーであるという点では非常に効率が良く作業が進みます。それは作品のテイストにもよるのですが、カラーメイルの場合はアニメ的であってリアリティーは求められない作品ですので、着色も極力シンプルに仕上げてあります。つまり、アニメの色指定と同じで一度作ったフォーマットに従って誰でも作業ができるという点で短期間で行う作業にしては理想的なモチーフだったのです。
ただ、予想しない問題も多々あり、二色・三色となった時の製版作業の中で黒が出ない事がわかり、こちらで版を分けての作業になった事(キチンとしたとこならこんな問題は起きません)。色がモニターに表示されるものと大巾に違ってきた事等・・・トラブル続きでした。あとは人為的ミス。繰り返し手を入れる原稿はちょっとしたチェックもれが最後まで残ってしまいます。よっぽど動態視力を鍛えておかないといけません。

色それぞれのエピソードづくりにおいて気を使ったことなどは何ですか?

色はそのものに意味があり、色を有する植物や鉱物にも意味するものがあります。それぞれイメージさせる風景や世界の中でその国を表すイメージなども考慮し、パズルを構築するような作業をしていきました。
エピソードについては、全く苦労する事もなくどんどん出てくるので、それをいかにシンプルなものにするかという点の苦労の方が大きかったです。あとは名前づけも面白い作業の一つでした。色の名前って本当に豊かで使えそうなものはそれほどないんだけど、まさにこれしかない!と言えるものが必ずあるんですよね。

NENDO を起用することになった経緯や、コラボレーションした感想などを教えてください。

この本のイメージはまずゲーム的である事。「カワイイ」のイメージ。アイテム性。あまり大衆的にならない事。以上がデザインを依頼する前、個人的に思っていたことです。これはおそらく本の装丁をしている人よりもクラブ系とかのデザインをやっている方のほうがいいぞと思っていたところへNENDOさんを紹介されたのです。もう一も二もなくお願いしてました。

今後やってみたいなとお考えの新しい試みとかがあれば教えてください。

今後の新しい試みとしてはアプリケーションです。そろそろ漫画も効率よくできるようにPhotoshopのようなツールを作らなければと考えています。実際にはどうすればいいかわからないのですが、アイディアだけはあります。背景から仕上げまで、アシスタントいらずの専用ツールというものです。ついでに入稿までしちゃうとか!

Color Mail
初版:1999年2月22日
価格:1714円(+税)
出版:ENIX
ISBN: 4-87025-448-4 C0979

Interview and Text: Chibashi (C*2)
Thanks to: Junji Okubo (STUDIO 2B)

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