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シドニー・フリンジ・フェスティバル ’99

HAPPENINGText: Adam Hulbert

シドニー・フリンジ・フェスティバルの最初の週、ボンディ・パビリオンでビールを飲みながら僕らが待ち構えていたのは新しいパフォーマンス、「Too Close」の開演だった。耳をつんざくような、激しいダンスビートを取り入れたマルチメディア・パフォーマンスそれが「Too Close」だ。

出演は、オックスフォード・ストリートのドラッグ・ディーラー「マニー」、ヤッピーで映画家の「ロージー」、皮肉屋の都市生活アーティスト「ビリー」、デジタル世代の神童「エディ」、ティーンエイジ・ファッションの犠牲者「メル」、オタクでインターネット狂の「フィリップ」、「魔」の同居人「シェリー」と、その仲間「トレーシー」。

パフォーマンス自体はユーモアもあり上出来だった。これを見た友人はこれらの登場人物たちのモデルとなる人物が誰であるのかというのがすぐに分かると指摘していたが、誇張された役作りが必ずしも現実から遠からず、というのも悲しいかな事実である。

監督/脚本のマイケル・リノイはスクリプトの多くをシドニーの都市生活での実体験から書き上げている。しらけてしまう場面もなく、巧みに日常生活からヒントを得ながらも時に知的に、そして皮肉にさらには率直にののしられるアートとサブカルチャーの状況を写しだす上できのエンターテイメントであった。

音楽とマルチメディアも、地元の精鋭集団を配したキャスティングは見事なハマリようであったが、同時に得た印象は、小さな資金で運営されるパフォーマンスはやはり潤沢な資金で運営され、巨大なコマーシャル・レイブパーティーとなるものにはなかなか太刀打ちできないだろうということだった。

このパフォーマンス自体は1月に終了しているが、プロモ用のビデオが発売されている。

Text: Adam Hulbert
Translation: Satoru Tanno

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