「メイド・イン・ジャパンのスイスデザイン」展

HAPPENINGText: Taketo Oguchi

スイスデザインのイノベーションが日本の職人技の卓越性と伝統と出会ったなら? この問い応えるべく、「日本国内で作られているスイスのデザイン」を紹介する展覧会「スイスデザイン/メイド・イン・ジャパン」が、10月15日から22日にかけて東京・明治神宮前の会場で開催された。


Photo: Kenta Hasegawa

スウォッチをはじめ、シンプルで洗練されたデザインを生み出しているスイスデザイン。欧米では工業化の過程で失われてしまった職人技術を持つ日本の伝統工芸がスイスのデザイナーとコボレーションを行うことによって、現代のグローバル化された世界における有意義でサスティナブルなプロダクトデザインのあり方を探る良企画となっている。


Photo: Kenta Hasegawa

本展キュレーターでアートディレクター、スイス出身のダヴィッド・グレットリは、スイスと日本の架け橋として、日本を拠点に数多くのプロジェクトを行っている。本展で紹介されているアイテム・日常品の中には彼がコーディネートを手がけたものもあり、協働により生れたアイテムをそのストーリーと共に紹介することで、スイスデザインの新たな視点を提供している。


Photo: Kenta Hasegawa

スイスと日本のデザイン文化の相違点について、『本質的に品質、機能性そして慎み深いという共通性があると思います。スイスのデザイン文化には合理的かつ論理的な要素を強く感じます。一方、日本においては、合理的に把握すること、あるいは言語化することが難しいような考えや感情を具体化または視覚化する能力(あるいは伝統と言っても良いかもしれません)を感じます。』とダヴィッドは語る。

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