ネット・ボイス・イン・ザ・シティ

THINGSText: Chibashi

これはR・U・シリアスが言っていることなんだけども、今の時代は中心があるっていう時代じゃない。中心は無い。いくつもの色んな先端になるモノ、エッジがたくさん存在していて、それが小さなグループとしてあって、それが進んで行ってる、そういう時代だってね。’60年代、’70年代、’80年代の様なコアになる核があって、それが全部に広がっていくっていう世界じゃないんだよね。そういう意味ではこれからは、社会主義は一種終わってしまっているだろうし、自由主義っていうか、そういうものがメジャーをおおっていくわけだから、ある意味で自由の拡大っていうのかな、『多様な自由』っていうのがあって、そういう多様な自由が色々な形で認められていって存在していくってカタチになっていくと思うんだよね。だからそういう意味では “Unity through Diversity” の時代になっていくと思うんだよね。


『モンド2000』を10万部売った男、R・U・シリアス。イッピー(政治的ヒッピー)のイタズラ者だ。

この本でいいたいもう一つのことは、未来を見ていくこと。過去を振り返るのも大事だし、過去を検証することも大事なことなんだけど、未来を見ていくこと。つまり2年後、3年後、10年後に何が起こるかというと、今考えられているプロジェクトを色んなかたちで検証していけば、未来の骨格っていうのはわかるよね。どっかの企業が、あるソフトウェアを開発していたら、それがいつ出てくるということはわかるよね。それが将来社会に何をもたらすのかというのもわかるよね。そういった形でとにかく未来を見ていくこと。そっから、今の自分をデザイニングしていくこと。社会的に未来を見るのもいいんだけど、自分個人の未来をも見て欲しいってところがあるんだよね。

例えば僕個人の未来としては、インターネット本はもう売れないといっている会社があったり、インターネット本をこれからつくるぞという会社があったりすると、僕はインターネット本でやっていくんだろうという形で、後者の会社と取引をして進んでいくんだろうというのがあって、そっから今の自分を見直すと自分は何をやっておくべきか、何をやるべきかが見えてくる。仕事の話になっちゃったけど、逆に言うと自分の未来なり社会の未来なりを考えて、自分をデザイニングするという方法とか戦略を自分たちの武器にしていってほしい。

『デジタル・レボリューション』が西海岸で起こっているということで、テクノロジーって言葉が出ましたが、日本ってテクノロジーって技術大国といわれるぐらい強いじゃないですか。その時に何故西海岸にいかれたんですか?

それは簡単な話で、パソコンを作ったのは’60年代のマイコン・カルチャーだよね。そこからインド帰りのスティーブ・ジョブスがパソコンを発明したっていうのは有名な話です。つまり西海岸がルーツだということ。シリコンバレーを中心としたカルチャーがルーツだというわけ。シリコンバレーのガレージから始まったのがパソコンなわけだし、それと一緒に育ったのがヒューレット・パッカード社なわけだし、あるいはそういう企業だったり個人だったりする。西海岸が全てつくりあげたカルチャーなんです。

インターネットも、スタンフォード大学などの西海岸の大学から始まったものです。日本っていうのは、そういう技術を取り入れて流行らせているだけなんだよね。パソコンにせよインターネットにせよCPUにせよみんなアメリカの技術だからね。

さらに、テクノロジーには付随するカルチャーの部分というものもあって、みんなもマックを使ってコンピュータ以上のカルチャーを感じるように、そういう人種が西海岸を中心に起こってきているわけ。そういう人種はマインドが変わっている!みんなレイブが好きだし、テクノが好きだし、あるいはグレイトフル・デッドのファンだったりする。

アップルの社員が50人ぐらいグレイトフル・デッドのコンサートがあったら、みんなでコンサートに行ったり、フォーン・ハッカーの元祖ジョン・T・ドレイパー、別名『キャプテン・クランチ』(電話タダがけ装置を作った人)はレイブやテクノで踊りまくっている。西海岸にはカルチャーとテクノロジーが一緒に発達している世界があるけど、日本の場合はテクノロジーの部分だけを持ってきて便利なモノにしようと広めているだけだし、カルチャーの部分が日本にはあんまり伝えられていない。

スティーブ・ジョブスがヒッピーだったというのが象徴的な事実なんだ。マイクロソフトヤフーネットスケープマクドナルドリーバイス・ジーンズ等の大企業のホームページを作っているオーガニック・オンラインという連中がいて、彼等も色んなことを聞いているうちに、「スティーブ・ジョブスを考えてみればわかるだろ。だから僕らはレイブに行くわけだし、アンビエントのバンドをやっているわけだよ。ジョブスがいい例じゃないか。」というわけなんです。

レイブ、テクノ・ファンは必見!という有名な「ハイパーリアル」というテクノサーバーがあるでしょ。 ハイパーリアルのマシーンは、彼等のところにあるんです。メンテナンスをやっているのもそこのブライアンっていう社員なわけ。彼等はベッド・ルームから「インターネットは儲かりまっせ」って一生懸命営業して歩いて、そこまで大きな会社にしたわけなんですよ。彼等は、大きなクライアントと仕事しているのと同時に、ハイパー・リアルという自立したスペースを持ってる。そこではサンフランシスコのテクノやレイブのパーティーの情報やドラッグの事も詳しく流れている。みんなもハイパー・リアルのサイトを見て、今週はどこのパーティーに行こうかななんて考えているわけ。

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