林田嶺一 ポップ・アート展
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クロスホテル札幌とクラークギャラリー+SHIFTのコラボレーションで展示を行う「まちなかアート・クロス・エディション」の第24弾として、近年脚光を浴びている満州出身、北海道在住の美術家、林田嶺一によるポップ・アート展が、クロスホテル札幌の2階フロアにて4月5日から6月30日まで開催される。
林田嶺一は1933年に満州国で生まれ、少年時代を大連、上海、青島、ソウルなどで暮らした。当時の混沌を、長く封じ込めてきた記憶として、40歳代の頃から独学で描き始めたポップ・アートは、敗戦の日本に引き上げ北海道へ辿り着くまでの長大なロードムービー絵画となっており、83歳の今も精力的に創作活動を続けている。
当時のポスター広告、雑貨などを使ったコラージュや、板などを用いた半立体のポップ・アートは、2001年にキリンアートアワードの優秀賞を受賞した事で突如脚光を浴び、近年は国際的な美術賞を次々に受賞。「ポップ・アート」(広告など大衆消費社会のイメージを題材にした芸術)のみならず、世界的に関心が高まってきている「アール・ブリュット」(専門的な美術教育を受けていない人が自由に創作した芸術)の分野でも今後ますますの評価が期待されている。
MACHINAKA ART-X_edition vol.24
林田嶺一 ポップ・アート展
会期:2017年4月4日(火)〜6月30日(金)
会場:クロスホテル札幌 ロビー・ミートラウンジ
住所:札幌市中央区北2西2
主催:クロスホテル札幌(企画課 011-272-0051)
キュレーション:クラークギャラリー+SHIFT
協力:北海道アール・ブリュット・ネットワーク協議会、まちなかアート
https://www.crosshotel.com/sapporo/
Text: Ayumi Yakura