清流の国ぎふ芸術祭アートアウォード「イン・ザ・キューブ」2017 作品募集
NEWSText: Aya Shomura
山紫水明の自然に恵まれ、豊かな森を源とする「清流」が県内を流れ、国の重要無形民族文化財に指定される高山祭、古川祭、大垣祭や鵜飼など、この地に生きる人々の伝統文化を今に伝える岐阜県。先人たちが常に新しいものを創造しようとする試みを積み重ねた結果がこうした伝統であり、近年では高度IT人材育成など先進的な取組みを行なう素地ともなっている。
そんな岐阜県で、2017年4月から想像力溢れる新たな才能の発掘と育成を目的に、革新的な企画公募展「清流の国ぎふ芸術祭 アートアウォード IN THE CUBE 2017」が開催されることが決まり、4月11日から7月8日まで作品募集が行なわれる。ジャンル、世代は問わず、作家、鑑賞者ともに、国際的な視野と今日の息吹を感じることができるトリエンナーレを目指している。
第1回のテーマは「身体(しんたい)のゆくえ」。丈六のキューブ(幅4.8m×奥行4.8m×高さ3.6m)を無限の小宇宙に見立て、その空間の中で何にもとらわれず、自由に表現することができる。コンピュータの発達や普及にともない発展し、同時に複雑化・多様化する現在社会。それは現代アートにも同じことが言える。アートはあらゆる可能性を追求すべきだが、その展開のあまりの速さや広さに、発信者である人間が置き去りにされている感も否めず、多様化そのものが目的化されているのではないか、そんな疑問に端を発した本テーマ。
本芸術祭では、美術作品は人間の生の結晶であると考え、今一度、人間そのものである自らの「身体(肉体、精神)」に着目し、その中に何を発見し、何が生まれるのかを問い、現代社会全体をアートの視点で読み直す。岐阜の地で生まれた小さな一滴が、やがて大河となり海へと注ぐように「清流の国ぎふ」の新たな魅力と活力の創造に繋がっていくのではないだろうか。
清流の国ぎふ芸術祭「Art Award IN THE CUBE 2017」作品募集
応募期間:2016年4月11日(月)~7月8日(金)
テーマ:身体(しんたい)のゆくえ
作品条件:幅4.8m×奥行4.8m×高さ3.6mの空間(直方体のキューブ)内での展示作品
一次審査結果発表:2016年8月下旬
作品制作:2016年9月~2017年3月上旬
作品設置:2017年3月
二次審査結果発表:2017年4月上旬
作品展示・発表:2017年4月15日(土)~6月11日(日)予定
賞金:大賞500万円、審査員賞100万円、入選賞金10万円/15点程度
審査員:O JUN、十一代大樋長左衛門(年雄)、高橋源一郎、田中泯、中原浩大、三輪眞弘、鷲田清一
審査料:5,000円
問合せ:apply@art-award-gifu.jp または 052-471-2203
https://art-award-gifu.jp/entry/
清流の国ぎふ芸術祭「Art Award IN THE CUBE 2017」
第1回テーマ:身体(しんたい)のゆくえ
会期:2017年4月15日(土)〜6月11日(日)予定
会場:岐阜県美術館
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
主催:清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 実行委員会、岐阜県
https://art-award-gifu.jp
Text: Aya Shomura