CHANEL PRESENTS “LA GALERIE DU 19M TOKYO”
さらに奥へ進むと、自然が主役となる「ラ・フォーレ」へ辿り着く。伝統的な桶を現代的に再解釈することで知られる名匠・中川周士の木彫作品が「創造の森」を形成し、東京のスカイラインの下で息づき、きらめいているようだ。ここは木がその起源を思い出す場所であり、人間の創意が自然界の反響となる場所である。
中川周士の木彫作品
この旅は「ル・テアトル」で頂点を迎える。ここは交流と協働のための躍動的な舞台だ。アーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンとアトリエ・モンテックスによる記念碑的な刺繍の幕の下、アーティストや職人がワークショップ、マスタークラス、パフォーマンスのために集う(初披露は歌舞伎座)。ここで対話は創造へと、伝統はパフォーマンスへと変容する。
刺繍と宝飾のワークショップ
最後に、可視と不可視の境界が溶ける「ラ・マジー」へ観客を誘う。A.A. Murakamiとkonomad(河野富広/丸山サヤカ)の作品は、霧や光、彫刻的なウィッグを通じて、無常・アイデンティティ・変容のテーマを探求する。これらの幽玄なインスタレーションは、工芸が動きの中に存在し、脆く儚く、そして深く人間的なものであるという本展の哲学を体現している。
A.A. Murakamiとkonomadの作品
詩的な建築と協働の精神を通じ、本展は会場を生き生きとしたアトリエへと変容させる。パリと東京の工芸が共に息づく空間である。これは創造する手、永続する素材、そして限界を超える想像力への畏敬の念の表れである。
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