コム・エディションズ

PEOPLEText: Wakana Kawahito

そもそも、セネガルの女性達とのコラボレーションが始まったきっかけは何だったのですか?

家族がセネガルと繋がりがあり、今まで何度も休暇で行ったことがあったため身近な国でした。それに加えて、ブティック兼ショールームであるマレのお店は元々「CSAO」(セネガル&西アフリカ会社)という西アフリカの職人やアーティストの商品をフェアトレードで販売するというお店があった場所です。その縁もありセネガルのNPO法人とのコラボレーションが始まりました。
コム・エディションズを立ち上げる時に、単なる洋服を作って売るのではなくて社会活動を取り入れたビジネスをやるというのは核としてありました。実際に刺し子の人たちにはジャケットの売り上げの20%、大体の1着あたり60〜80€支払っています。これは現地の平均的な相場の10倍の価格です。


© Côme

今後は他のNPO法人ともコラボレーションして行く予定ですか?

もちろんフランスにも家庭内暴力などの被害にあった女性達がいますので、2020年からはそういった女性達を支援しているNPO団体と連携して商品作りをし、女性の経済的および精神的自立に繋がる活動を行っていく予定です。


Côme Éditions x Monoprix © Côme

コム・エディションズはボン・マルシェやモノプリなど大手のブランドとのコラボレーションも多数行なっていますね。

これまで、カステルバジャック、ボン・マルシェ、モノプリなど有名デザイナーや大手百貨店などとコラボレーションを行ってきました。コラボレーションは、普段はやらないことに挑戦するいい機会になっていますし、ブランドの認知度も上がりました。今後も積極的にやって行きたいです。

コム・エディションズは、業界の中でも今大変注目されている。このような小さいけれどもしっかりとした理念があるエシカルなブランドが、今後のファッション業界を牽引していくのだろう。

Côme Éditions
フラッグシップ・ショールーム
住所:9 bis rue Elzévir, 75003 Paris
TEL:+33 (0)9 8630 5659
https://come-editions.fr

Text: Wakana Kawahito
Photos: Courtesy of Côme

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