CAF賞選抜展 2017
現代芸術振興財団が2014年より毎年実施している「CAF賞」は、全国の美術学生が対象のアートアワード。若手アーティスト育成を目的としている。毎年、多数の応募から受賞者が選ばれ、入選作品展覧会で多くの人の目に触れるのみならず、最優秀賞受賞者は賞金に加えて海外渡航費用を授与されるなど、若手アーティストにとって貴重な経験と大きなチャンスとなる。
CAF賞選抜展 展示風景
CAF賞の選抜展が、2016年11月19日から2017年1月9日まで、アートを切り口に様々な文化発信を行うホテル アンテルーム 京都にて開催された。本展では、CAF賞の審査員の一人で、同ホテルのアートディレクションも手がける名和晃平が、過去3回の受賞・入選者の中から精選した16名による、新作を含む約30点が展示された。
CAF賞選抜展 展示風景
選抜された作家は、増田将大(第1回 最優秀賞)、畑山太志(第1回 優秀賞・名和晃平賞)、田中望(第1回 優秀賞)、須永有(第1回 山口裕美賞)、ジダーノワ・アリーナ(第2回 最優秀賞)、大和美緒(第2回 山口裕美賞)、浅井拓馬(第2回 岩渕貞哉賞)、星野夏来(第2回 名和晃平賞)、富田直樹(第2回 前澤友作賞)、村松英俊(第2回 入選)、村井祐希(第2回 優秀賞)、表良樹(第3回 最優秀賞)、井田幸昌(第3回 名和晃平賞)、戸嶋優多(第3回 優秀賞)、西村有未(第3回 保坂健二朗賞)、粕谷優(第3回 入選)。
CAF賞選抜展 展示風景
展示された作品を見渡すと、次世代の現代アートを担っていくであろう若い才能に溢れており、インスタレーション、絵画、映像、彫刻など、現代アートの多様性を感じられる。また、ジャンルを問わないからこそ、アーティストがそれぞれに持つ創造性と想像力を広く知ることができるのもこの展覧会の大きな特徴である。
続きを読む ...