「ペンギン賛歌」展

HAPPENINGText: Alicia Tan

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ペンギンの王冠についた宝石になっているのはボドリー・ヘッドの子会社時代にペンギン・ブックスが出版した5作品だ。表紙、作品内容共にペンギン・ブックスの進化の素晴らしい出発点だ。1930年代に他の出版社が採用した派手で手の込んだデザインとは対照的に、象徴的でミニマルな本の表紙が選ばれている。

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ペンギン賛歌はまさに古いものと新しいものを包括した内容となっている。すり切れるほど愛された初版の本達と並んで、ポール・スミスによる「チャタレイ夫人の恋人」の新しい表紙デザイン等、より新しいアーティストとのコラボ表紙が、ケニー・レックとカレン・ウェイの丁寧なキュレーションを経て展示されている。これらの貴重な書物は販売されていないものの、オーサーペンシル等、ブックス・アクチュアリーのオリジナル商品も用意されている。

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戦前にペンギン・ブックスから出版された特別なエディション、ペリカン・ブックス、キング・ペンギン、パフィン・ピクチャー・ブック、そしてペンギン・スコアも展示されている。これらビンテージ作品のほとんどは1960年代に入るまでシンガポールでは販売されなかった。

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