高橋理子
2010年5月末日、秋葉原・御徒町高架下再開発プロジェクト「2k540 AKI-OKA ARTISAN」の一部が先行オープンした。12月のグランドオープンにはクラフト系工房が充実し、新たな日本の象徴となるようなアルティザン(職人)が集うエリアとなる。この一角で、アイコン的な存在として先行入居したのがアーティストであり、「HIROCOLEDGE」(ヒロコレッジ)ディレクターの高橋理子(たかはし・ひろこ)だ。彼女の真摯なモノづくりへの想いについて話を伺った。
© HIROCOLEDGE & Co.
アーティスト高橋理子の新たな活動拠点であり、発信基地となる「HIROCOLEDGE & Co. / HIROCOLEDGE SHOP」について、教えてください。
高架下いっぱいの天井高があるこの空間は、高橋理子のアトリエ・ギャラリーであり、「HIROCOLEDGE & Co.」の事務所であり、「HIROCOLEDGE SHOP」でもあります。ここから私の活動の全てが発信されていきます。ブランドとしての「HIROCOLEDGE」のデザインだけでなく、私の活動全般がこの空間、この机から生み出されていくというようなイメージです。
© HIROCOLEDGE & Co.
ギャラリーでは絵や写真の展示、着物の展示など、私の作品を見れる場所として機能させていければと思っています。12月のグランドオープンに向けて、今は映像作品の発表を企画しているところです。将来的にはイベントも開催する予定ですし、ワークショップなど、色々な人との交流ができればと思っています。
6月25日~7月4日まで、グランドオープンに先立ち期間限定で「HIROCOLEDGE SHOP」をオープンします。このショップではネットストアでは入手できないものや、サンプル品なども販売していく予定です。
© HIROCOLEDGE & Co.
手ぬぐい本来の良さを活かした「スリーブバッグ」も人気ですね。
洋服もすごく好きでつくりたいのですが、いざつくると無駄な部分が多いことにがっかりします。職人さんが手作業で一生懸命染色したものを捨てるのは、自分が単純に心地良くありません。もったいないという感覚は誰しも持ってると思います。ゴミになっていくのは気持ちのいいものではないですよね。手ぬぐいは、必要な幅の生地を長く織って、横に切っただけで、その瞬間に道具になります。その手ぬぐいをまったく切らずに縫うだけでバッグにしたものが「スリーブバッグ」です。そういった、無駄のないモノづくりを心がけています。
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