ギャラリー ドゥ ポワソン
PLACEText: Satoshi Ota
現代ジュエリーなんて、日本じゃあまり聞きなれない言葉。素材となる石や貴金属自体の価値ではなく、アーティストのコンセプトや、メッセージが込められた作品自体を評価したものを、現代ジュエリーと呼んでいるらしい。絵画の世界で、キャンバスや絵の具の価値で作品を評価しないのと一緒で。そんな現代ジュエリーを取り扱うショップが渋谷にある「DEUX POISSONS」。今回は、バイヤーの森さんから色々お話しを伺った。
年に数回、ヨーロッパ各国を周り買い付けてくる作品は、ただ面白いからとか、カッコいいからというだけではなく、どれもコンセプチュアルなものばかり。実際にアーティストと会って話しをすることで、作品の見るだけではわからないコンセプトや制作姿勢などが理解できるという。そんなおすすめの作品をいくつか紹介していただいた。
One minute of pearls: Manon van Kouswijk
マノン・ファン・コースウェイクのパールを使ったネックレスは、実はモールス符号に。長短二種の符号を、種々に組み合わせ文字にし、全部で時間の1分を表現している。目に見えない時間の重要性というメッセージが込められた作品。
Gadget: Alleweil Design
今までペットボトルはリサイクルされてきたが、ボトルキャップはないがしろに。そんな、両方を使ってつくりだしのが、このアレウェイルのガジェットリング。指輪部分はペットボトルのリサイクル素材できていて、トップにはボトルのキャップがはめられるようになっている。100%リサイクルでも、こんなユニークな作品がつくれる。もちろん、パッケージも再生紙だとか。
Rubber Ring: Maria Hees
ジュエリーといえば、身に着けたり、身体を飾る実用的な装身具(金、銀、プラチナ)が一般的。でも、マリア・ヒーズの場合、身の回りにある素材からジェエリーを生みだす。このゴムを用いた作品は、”ソフトパワー”とタイトルがつけられ、見た目のハードなデザインと、素材の持つソフトな感触のギャップが楽しめる。
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