ファンジン 137
THINGSText: Francesco Tenaglia
ゴー・ギャラリーはミラノ南部に新しくできた独立ギャラリーで、古いエンターテイメント形式の遺産を受け継いでいる。つまり、ロフト・アート・パーティーだ。普段は最先端のコミュニケーション・エージェンシー、ゴー・ラボのスタジオとしてや、そのオーナーの自宅として使われているオープンスペースがショーの落成式の為、限られた招待客に開放される。
この展覧会は後日予約制で見ることができる。この企画の考案者は、本展のキュレーターでもある、若く、利口で、おしゃべりの(おそらくシフトの読者ならもうご存知の、スイス出版社「ニーブス」の共同製作者)マルコ・ヴェラルディだ。
本展は、スペイン版マリー・クレールのアート・ディレクター、ルイス・ヴァネガスがキュレーターとなって、アート、イラストレーション、ファッションに取り組んでいるスペインの刊行誌「ファンジン137」の最初の3号からのイメージ・セレクションだ。
雑誌は名前からも分かるように、無制限で、自家製ジャーナルにある自由な精神を持ち、それを限定版アート雑誌のきらびやかな世界に変貌させたようだ。これまでに協力してくれたアーティストには、リチャード・プリンス、ラリー・クラーク、ライアン・マッギンリー、ウルフガング・ティルマンス、リチャード・カーン、ヴィム・ヴェンダース、ユナイテッド・バンブーなどがいる。
出版記念パーティー期間中、ルイス・ヴァネガスは彼のアイドルの一人、イタリア人ポップ・ディーバのラファエラ・カラを正式に招待した。彼女はギャラリーにぶら下げられ、歌手兼女優のそっくりさんが支えながら会場を歩き回るプラカードに書かれている要望に答えて、近刊号の一つに協力することになっている。もし近くミラノを訪れる機会があれば、彼らに手紙を書いてパーティーへ招待されるチャンスを逃さないように。
Fanzine 137
会期:2006年7月3日〜29日
会場:GoGallery
住所:2-6 Via Morimondo, 20143 Milano
https://www.gogallery.it
Text: Francesco Tenaglia
Translation: Yuki Furusho
Photos: Francesco Tenaglia