スマート・プロジェクト・スペース
PLACEText: Ania Markham
去る2003年秋、私はアムステルダムの “文化的な生産の実験室”、スマート・プロジェクト・スペースが悲しくも遷移を強いられたことについて報告した。元スワンメルダム研究所のホームを保護するための3年間の戦いに続いて、彼らは最終的に破壊を進めていた市議会から通知を受け取り、そして動かざるを得なくなった。
スマートの大移動のように、1960年代の重要で貴重な建物が失われるというな非常な悲しみは他にも数多くあったが、スマートのディレクター、トーマス・ポイツも都市の住人たちもそのようなことに失望していた。特に住民たちはそのスペースを、ユニークな芸術と文化出来事として使用するだけではなく、会う場所、食事の場所、また溜まり場としてもを使用しながら暮らしてきたのだから。永遠にスマートの象徴であるホームが失われてしまい、アムステルダム文化的景観に大きいギャップが生じた。
ということで私は、スマートの新しいホーム、アムステルダムの旧西部の地域にある元精神解剖学研究所へ、喜びと期待を持ちつつトーマスに会いに行った。 1930年代の建築物で地元ではPALビルとして知られていているこの建物は、昨年スマートによって購入された。これから何年も、彼らはそこでアイディアを最終的に実行するのであろう。
そのいかめしい建物は(ありがたいことに)いまだ古臭く、時代背景を感じさせられた。中に踏むと、コンピュータ設備が可笑しくも点在しているが、それを別にすれば、“21世紀” という形跡はまったくなかった。トーマスによると、彼らはビルディングをそのアイデンティティーと遺産が失われない程度に、敏感にそして穏やかに改造することを計画しているそうだ。
スマート・プロジェクト・スペースは4000平方メートルのビルを、700平方メートルの展示会空間、5つのシネマ、12のスタジオ、2つのプロジェクトルーム、メディア研究室、プロダクションスタジオ、カフェ/レストラン、そしてメンバークラブを変えるために建築家、ピーター・サスを任命した。アムステルダムのカルチャーマップにの新たなランドマークが追加されることであろう。
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