ソカリ・ダグラス・キャンプによる、ヨルバ族の仮面からインスピレーションを得たような形をした機械や、南アフリカのアーティスト、ジェーン・アレクサンダーによる抽象的なインスタレーションなどで表現されているように、「アフリカ・スクリーム」は、様々な方法で、戦争、国家崩壊、儀式的に行われる殺害という、社会的にはっきりと明示されている “悪” を提示する。

Dominique Zinkpe, Malgré Tout!, 2000

『私たちは、戦争という名の遺跡の考古学を扱っています。それはつまり、ポスト植民地時代に行われた偽善的な開発におけるイデオロギーや、現代のメディア環境へ対応した精神的モチーフの変形です。』と、本展のキュレーター・サイモンは話す。「アフリカ・スクリーム」は、“悪” に対する抑圧に対抗し、代わりに “記憶の傷” を浮き上がらせようとしている。

Kofi Setordji, Scars of Memory, 2003

参加アーティスト：ジェーン・アレクサンダー（南アフリカ）、フェルナンド・アルヴィム（アンゴラ/ベルギー）、ウィリー・ベスター（南アフリカ）、コンラッド・ボーツ（南アフリカ）、キャンディス・ブレイツ（南アフリカ）、ソカリ・ダグラス・キャンプ（ナイジェリア/イギリス）、シェリ・ケリン（コンゴ共和国）、サミュエル・フォッソ（中央アフリカ共和国）、エル・ロコ（トーゴ）、アブ・ボッカリ・マンサレイ（シェラレオネ共和国）、コフィー・セトルジ（ガーナ）、ツインズ・セブン・セブン（ナイジェリア）、パスカル・マルティン・タイユー（カメルーン）、ドミニク・ジンク（ベニン）他。

Africa Screams
会期：2004年11月5日（金）〜2005年1月30日（日）
会場：Kunsthalle Wien
住所：1 Museumsplatz, 1070 Vienna
TEL：+43 1 52189 33
https://www.kunsthallewien.at