アート・オブ・バーレスク
イラストレーター集団、レプレス・アバンダンが、フラフガール・バーレスク・ソサイエティと共同で、2夜に渡るイベントを開催した。バーレスクとは、ストリップショーなどを呼び物にするエンターティンメント・ショーのこと。今回のイベントでは、バーレスクを題材にしたアート作品を紹介する他、実際にパフォーマンスも行い、ジャズの演奏も披露するというものだ。バーレスクが誕生したのは、1900年代初期。コメディアンやストリップダンサーが主にステージに立ったのが始まりだ。
イベントの内容と相反するように、開催場所として選ばれたのが、格式高いグラッズトン・ホテル。1889年に営業を開始したこのホテルは、カナダ国内では第一号となるバーレスク専用のホールやパフォーマンススペースがある場所だ。今回のイベントでは、油絵からデジタル作品まで、実に幅広い40点以上のアート作品を紹介。オープニングナイトでは、ジャズシンガーのアレックス・パングマン&アリー・キャッツによるセッションが行われた。
イラストレーターでもあり、今回のイベントの主催者でもあるダレン・ブースに、このイベントを開催するきかっけとなったアイディアはどこから得たのか?という疑問を投げてみた。『何らかの形で、アートの展覧会を開きたいと常々思っていました。そんな中、マーフィー・デザインが主催した「ヘブン・アンド・ヘル」というイベントに参加したのですが、そのイベントを形にしていくうちに、ただの展覧会というよりも、今回マーク・マーフィーがヘブン・アンド・ヘルを行ったような、もっとイベント的なものを開いてみたい、という気持ちが芽生えてきたのです。その後、僕達なりのアイディアを胸に秘めた状態で、フラフガール・バーレスクのショーを見に行ったのですが、ショー自体は本当に感動もので、“バーレスクのアート”を作り上げるのには十分すぎるほど、インスピレーションを得ることができた体験でした』と語ってくれた。
レプレス・アバンダンは、ダレン・ブ−ス、ジャッキー・オークレイ、スコット・マックナルティ、ダヴ・ボルドー、アダム・ボウィー、デヴォン・バウマン、エリン・カーティ、ケリー・カーティ、マルコ・シボーラ、カーラ・フラッサー、メリリー・リディアード、レイチェル・アン・リンゼイ、ダスハン・ミリック・カイル・リード、ヴラッド・ヤコブチュック、ブライアン・ヤングの16名から成るイラストレーターのグループ。今回のイベントでは、彼らの作品に加え、ゲストとして登場したジョー・モース、ギャリー・タクサリ、ロライン・トュソンと僕の作品も紹介された。
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