ベンジン:ヤング・スイス・グラフィックデザイン
THINGSText: Mayumi Kaneko
制作にあたって多くの人が参加していますが、そのような協力関係はどのようにして生まれたのでしょう?
一人にコンタクトを取ると次に繋がり、結果的には、半年間もスイス中のスタジオ巡りをすることになりました。
グラフィックデザインで最も重要なことは何だと思いますか?
マイケル:心を掴むものであること。
トーマス:適切なソリューションを発見し、新しい表現方法でそれを発表すること。
この本を通して伝えたいことは何ですか?
現代スイスのグラフィックデザインの現状を紹介することによって、この本を手にとった人達が、彼等自身の道を突き進む勇気を与えることができたらと思っています。
「BENZIN 2」を制作する予定は?
BENZINというレーベル名で続けていくつもりです。でも、次は全く新しい内容になる予定です。
スイスのグラフィックデザインシーンで興味深い動きはありますか?
ベクトルグラフィックデザインや、直線的なフォントデザイン、強烈なコンセプトを持った作品が主流となっています。と同時に、写真模写やチープな素材、ラフなフォントなどに立ち戻る動きもあります。今後スイスのグラフィックデザインは、徐々に落ち着き、次のグラフィックシーンに目が向けられるようになると思います。
スイスのタイポグラフィーは世界的にも有名で人気がありますが、その理由は何だと思いますか?
その昔のヒーローである、タイポグラフィーの元祖達の功績によるものです。プロフェッショナルな教育制度がスイスにあるというのも、理由のひとつだと思います。
注目しているデザイナーやアーティストがいれば教えてください。
グラフィックデザインに真面目に取り組んでいて、人生を犠牲にして作品に捧げている全ての人達。
最後に、今後の予定やこれからやっていきたいことなどを教えてください。
まず日本に行きたいです。
Benzin: Young Swiss Graphic Design
仕様:248 x 171mm、320ページ、ハードカバー
ISBN:3907078349
出版日:2001年3月
ISBN: 3907078349
出版社:Lars Muller Publishers
https://www.lars-mueller-publishers.com
Text: Mayumi Kaneko
