歌川広重、クリス・スティー ル=パーキンス「ドキュメンタリー富士」展

NEWSText: Satsuki Miyanishi

クリス・スティール=パーキンス 『富士40景』, © Chris Steele-Perkins / Magnum Photos

静岡市東海道広重美術館にて富士山世界文化遺産登録記念特別企画の展覧会「ドキュメンタリー富士」が、7月17日から9月16日にかけて開催される。

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この展覧会では、浮世絵を江戸時代のドキュメンタリーとして捉え、名所絵師として名を馳せた歌川広重晩年の作「冨士三十六景」「不二三十六景」と、浮世絵に魅せられたイギリス人写真家クリス・スティー ル=パーキンスの「富士40景」を紹介する。

カメラワークを思わせる近代的で写真的な構図で富士山を、時には主題として、しかし主に江戸庶民の生活の一存在としてリアルに捉えた広重と、富士山をあくまで一つの焦点として用い、そこから日本社会を捉えようとするパーキンス。日常のさりげない風景の中に見出された一瞬が、時代を超え、国を超え、浮世絵と写真というその時代に即したメディアで残され続けている。

関連企画として、クリス・スティール=パーキンスによるトークイベント「外国人ドキュメンタリー写真家から見る富士山ーもうひとつの顔」、また写真コンテスト『GREAT MOUNTAIN FUJI / 富士山「じぶん」遺産』も開催される。

富士山世界文化遺産登録記念特別企画「ドキュメンタリー富士」
会期:2013年7月17日~8月11日(Part 1)、8月13日~9月16日(Part 2)
時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
入館料:一般500円、大学生・高校生300円、中学生以下無料
会場:東海道広重美術館
住所:静岡県静岡市清水区由比297-1
TEL:054-375-4454
http://tokaido-hiroshige.jp

Text: Satsuki Miyanishi

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