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アイラン・カン展「内なる本棚」

NEWSText: mariko takei


© Airan Kang / Courtesy of Yumiko Chiba Associates

ヴァンジ彫刻庭園美術館では、韓国出身のアーティスト、アイラン・カンの個展「内なる本棚 」が2月20日より開催されている。アイラン・カンは、叡智のあかりを光る本のオブジェであらわし、我々を観照の空間に誘う。日本における美術館スペースでの初の本格的な個展となる今回の展覧会では、展示室のなかにミラールームを設け、虚構のまじる多元的な空間をつくりだす。

韓国で生まれ育ち、カントなどの西洋思想に慣れ親しんだ作家は、自らのアイデンティティーを模索するかのように、1999年から本を用いた概念的なインスタレーションを発表してきた。作品は実際にある本のサイズと同じ原型を透明樹脂で型抜きし、LEDを使い内側から発光するように作られているが、本の光に照らされるとき、光輝く本のオブジェは、個人の文化的蓄積をしめす記号でもあり、脳神経システムの一端子でもあるかのよう。

一冊の光る本から始まった作品は、近年では、物体としての本からその存在性を仮想空間に再構築し、見る人が身体を用いて体験できるプロジェクトへとして提示し、デジタル時代における相互作用的な、新しい知のあり方を探っている。

アイラン・カン − 内なる本棚
会期:2010年2月20日〜5月9日
時間:10:00〜17:00(4月からは18:00まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は営業、その翌日休)
会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館
住所:静岡県長泉町クレマチスの丘347-1
TEL:055-989-8787
http://www.vangi-museum.jp

Text: mariko takei

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