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KYOTO ART FOR TOMORROW 2019 ー京都府新鋭選抜展ー

HAPPENINGText: Amelia Ijiri

1月19日から2月3日にかけて「KYOTO ART FOR TOMORROW 2019 ー京都府新鋭選抜展ー」が、京都文化博物館で開催された。本展は、京都を中心に活動する新進の若手作家を紹介し、次世代を担う作家として京都から世界へ発信していくことを目的として毎年一回開催されているもので、今回は、地域の美大やギャラリーからなる推薦委員会から選出された、40歳以下の現代アーティースト45人が展示を行った。


藤浩志「ジュラ紀から受け継ぐ」

今回は、国際的に活躍している京都ゆかりの作家、藤浩志の「ジュラ紀から受け継ぐ」が特別出品され大規模な展示が行われた。本展は、大量生産されたプラスチックのおもちゃを接着してつくられた、色とりどりのインスタレーション作品が展開された。それぞれ恐竜、城、犬、鳥などの形を模してつくられており、本博物館の別館や廊下のいたるところで作品を見ることができた。本作品は “地域資源・適性技術・協力関係” を活用した美術表現を志向し、全国各地でプロジェクトを行っている氏の活動の一環である。また、展示の最奥には、来場者が自由に遊べるよう、プラスチックのおもちゃの山が配置されていた。


八木佑介「2018/11/30 2:43」

数多くの才能ある若手作家たちが絵画を展示していたが、中でも京都造形芸術大学(KCUA)日本画コース卒の八木佑介の作品「2018/11/30 2:43」は目を引いた。放蕩な夜の車道シーンをもって、時空に閉じ込められた孤独感で見る人の心を染めていく。点描画法で表現した街灯のやわらかな光は、作品にひとさじのきらめきを添えている。彼は、岩絵具を巧みに使うことで上質なサンドペーパーのような表面テクスチャーを生み出している。がらんとした通りは、魅惑的な人工風景に姿を変え、人々を釘付けにしてしまう。作品名から察するに、特定の時間を記録したのであろう。信号機、建築、アスファルト、車道、ガード下、自販機などのテーマは、まるで彼自身のまわりをぐるぐると回っているようだ。我々はどこへ向かうのか、その問いへの答えに焦がれている間にも、目の前の道を進まなければならない。


笹岡由梨子「ジャイロ」

今回最優秀賞として選ばれたのは、笹岡由梨子の映像作品「ジャイロ」。京都造形芸術大学(KCUA)メディアアートコースで博士号を取得しながら、マケドニアとスイスの二拠点で活動する彼女は、「絵画軸映像」という独自のアプローチで、ローテクな操り人形劇を撮影した映像と実写の手足や顔を合成させた作品を発表している。作品は、複雑かつ豊かで批判的な語り口によって、文化的、社会的、物理的な境界線をぼかし、想像力を喚起させる。本作品は、男女の声で繰り返される“地震”と“津波”というつぶやきの前に許しを乞うているようだった。

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