メゾン・エ・オブジェ・パリ 2018

HAPPENINGText: Wakana Kawahito

今年は日本から訪れる人が前年比7%増加の1,270人だったのに加えて、日本企業の出展も若干増えたように見受けられた。特に県ごとのブースが多く、京都、徳島、奈良、鹿児島など、西日本勢の勢いが目立った。一方、北日本からは、北海道で合板を製造する滝澤ベニヤが「PLYWOOD laboratory」で参加。「PLYWOOD laboratory」とは、北海道の木材を使ったベニヤと再生紙を合板して開発した素材で、家具やインテリア小物を作るブランドだ。

DRILLDESIGN
Northern Animals, PLYWOOD laboratory. Designer: DRILL DESIGN

ほかには、メゾン・エ・オブジェ常連の「ネンド」も多くの人の話題にのぼった。たとえば、青森の木工品メーカー「ブナコ」と開発したアンプ内蔵の無指向性スピーカーはその美しさが目を引き、会場設計を担当した中国のライフスタイルブランド「ZENS」は世界中のバイヤーから注目を集めていた。

Nendo
Stone Series, ZENS. Designer: Nendo Studio

また去年から、「MOM(メゾン・エ・オブジェ・アンド・モア)」という出展者の情報や商品の写真が集約されたウェブ上のオンラインプラットフォームが開始された。これによって、さらに気になるスタンドを探すことが簡単になり、効率的に会場を回ることができる。また、登録すると商品の詳細や価格、配達の条件なども見ることができるため、バイヤーにとっては非常に便利なツールとして重宝されている。今後もますます活用されていくだろう。

メゾン・エ・オブジェ・パリ 2018
会期:2018年1月19日(金)〜23日(火)
時間:9:30〜19:00(最終日は18:00まで) 
会場:パリ・ノール・ヴィルパント見本市会場
https://www.maison-objet.com

Text: Wakana Kawahito
Photos: Anne-Emmanuelle Thion, Courtesy of Maison&Objet

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