順番が回ってきて、実際に中へ入る時がきた！入ってまず全面が鏡の空間に驚き、その鏡の空間に８名で一緒に床に座る。『間もなく始まります』の言葉に、ドキドキする。一緒に時間を共にするみんなもそんな様子だった。すると「バックナンバー」の楽曲「光の街」に合わせて鏡の空間に映し出された次々と繰り広げられる映像の美しさに感動し、オープニングの30秒で心があっという間に鷲掴みにされていった。

そして、それぞれの願い事が次々に映し出されるクライマックスシーンに。参加者の様々な願い事とともに、自分の願いも映し出されては、幻想的なモーショングラフィックで空へ昇っていき、星となる。鑑賞者は、星と願いで創られた無限に広がる星々のはざまに身を委ねる。見知らぬ人とその日たまたま一緒の空間にいただけなのに、自分自身だけでなく、恋人や家族など、大切な人への想いを改めて確認できる感動的な素晴らしい体験であると同時に、とても不思議な時間であった。

タナバタリウムは、今後海外での展開も検討されているという。実現すれば、日本の伝統的な文化を、新しいテクノロジーによって、また新たな視点でとらえてもらう良い機会になるだろう。

タナバタリウム
会期：2017年7月1日（土）～9日（日）
時間：10:30～18:00
会場：日テレホール（日本テレビタワー2階）
入場無料（要事前応募）
https://tanabatarium.jp