ソーホー 189 アート・レーン

PLACEText: Peggy Yumei Lee

香港のアートシーンにおけるハブ的な役割は、これまでセントラル(中環)エリア、特に輸出業と外国人の居留地として長い歴史をもつ、ハリウッドロードがその中心となっていた。そんな中、2015年に地下鉄が香港島西側のエリアまで延伸し、同じ年に新たなアートの拠点として、ソーホー 189 アート・レーン(以下アート・レーン)がションワンのサイインプンにほど近いションワン(上環)エリアにオープンしたことで、香港のアートを取り巻く風景が西にも広がっていった。

アート・レーンは、ハイクラスの4つの現代美術ギャラリーによって構成されている。アジアを中心に世界中のアーティストの作品を数多く取り扱い、展覧会やアートプログラム、トークイベント、パフォーマンスやフィルム上映会といった、さまざまな催しを開催してきた。そして、地元の人たちや旅行者にとって、この場所は香港におけるアートとカルチャーを発信するスポットとして、とても重要な存在となっていったのだ。

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© SOHO 189 Art Lane

2017年3月20日、ギャラリー・ユイットレオ・ギャラリーパール・ラム・ギャラリーズプエルタ・ロジャの4つのギャラリーが、アート・レーンの2周年を祝うため、「アート・ギャラリー・ナイト」を共同で開催した。このイベントで展示された作品は、すべて香港で初めて発表されるものだった。

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© Galerie Huit

ギャラリー・ユイットは、2010年にセントラルでオープンした現代美術ギャラリーで、2015年にアート・レーンへ拠点を移した。2フロアからなる2549平米のスペースは、異なる展覧会を同時に開催することも可能なほどに広大だ。ギャラリーにはいつもとても穏やか空気が流れており、訪れた観客たちはその居心地のよさを感じることができるだろう。これまでアジア圏のアーティストを中心に取り扱ってきたが、アートに対する異なる視点を求める声に応え、近年は世界中のアーティストまで領域を広げるようになった。

現在は、中国・杭州市を拠点に活動する2人のアーティスト、ファン・ジェンジとリュウ・グオチャンをフォーカスした「フォールディング・ リアリティ」展を、上海にあるギャラリー・マオ・スペースと共同で開催している。彼らは、折った紙によって物事の明暗、そして自己と現実というシンボルを再編成した作品を発表した。

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© Leo Gallery

レオ・ギャラリーは世界中の若手アーティストの支援に特に力を入れているギャラリーだ。コンテンポラリー・アートとファイン・アートを順次入れ替え、新鮮さを保ちながら、来館者にいつも新しい作品を提供している。彼らは若手アーティストにスペースと、個展を開催する機会を与え、彼らが広く世に知られるようサポートを行っている。

レオ・ギャラリーは上海でスタートし、中国内に2つの支店を持っていた。香港に拠点を移してからは、アジアやヨーロッパのアート作品を香港に紹介するだけにとどまらず、若いアーティストたちがパブリックアートプロジェクトに参加できるよう取り計らった。

現在は、中国、ロシア、ニューヨーク、イスラエル、スペインといったさまざまな国のアーティストによる作品を所蔵している。“これからの”アートを担っていく次の世代がより発展していけるよう支援し、大切に育てて行くことは、いつだって素晴らしい取り組みであることは言うまでもない。

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