モンキー・タウン・ロサンゼルス

HAPPENINGText: Jonathan Velardi

この場所で過ごす夜を説明するのに、『ピピロッティ・リストで満たされたアンダーグラウンドなナイトクラブで体験するディナー』と言えば想像できるだろうか。モンゴメリー・ノットによって2003年にブルックリンのウィリアムズバーグにあるプライベートスペースから始められた「モンキー・タウン」と名付けられたこのポップアップ・レストランは、味覚と視覚を融合させた食体験を探求している、シェフと空想家のための遊び場だ。これまで、マンハッタン、デンバー、オースティンに登場し、大西洋を渡りスペインのバルセロナにも進出、そしてロサンゼルスでグランドフィナーレを飾った。

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ここでは全てが想定外だ。郊外の工業地帯にありひどく人目につかないことや、ウェルカムドリンクが振る舞われるレセプションロビーには緊張感を高める圧倒的な木製パネルが出迎える。そして、元ファブリック倉庫であったこの薄暗い空間に足を踏み入れると、天井から吊り下げられた27平方フィート(約2.5平方メートル)にも及ぶ巨大なキューブ状のスクリーンに度肝を抜かし、食事どころではなくなるだろう。

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‘Inverso Mundus’, 2015 by AES+F – Video still: AES+F

夜にはキューブの外周が一辺10人ずつの食卓になり、四面のスクリーンには、アメリカ、カナダ、ロシア、ヨーロッパの14人のアーティストによる映像作品が二時間に渡り上映される。投影される映像作品は、ロサンゼルスを拠点に活動するアダム・フェリスによる1分のアニメーションから、ニューヨーク在住のムラタ・タケシによる長編スリラー作品まで様々だ。

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‘The Internet is Porn’, 2011 by Agnes Bolt – Video still: Agnes Bolt

他にも、セントラル・パークの季節の移り変わりを2年以上にわたって撮影しコラージュしたテオ・エンジェルの「セントラル・パーク・キルト」や、アグネス・ボルトによる現代社会における電子機器との愛を描いた作品、そして第56回ヴェネツィア・ビエンナーレで初演されたメロドラマ劇「Inverso Mundus」で、アメリカに居ながらにしてロシアのアーティスト集団「AES+F」の優れた才能に触れることができる、非常に貴重な機会でもある。

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