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西山景子

PEOPLEText: Mike Sullivan

西山景子は若く有望な女性デザイナーだ。ファッション誌やブログには彼女の名前が何度も登場し、2年連続で参加したロンドン・ファッション・ウィークで観客を驚かせた。今後の素晴らしいキャリアの序章に過ぎないことに疑いはなく、「KEIKO NISHIYAMA」は間違いなく要注目のブランドだ。

私が最初に彼女に注目したのは、「フィットフロップ」のために彼女がデザインし、すぐに完売したシューズラインがきっかけだ。彼女は私をロンドンのスタジオに招いてくれ、新しい作品について話し、最初のコレクション「脅威の部屋」についてのバックグラウンドを教えてくれた。

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まずはじめに、ご自身とブランドについて教えてください。

私は女子美術大学でファッションとパフォーマンスを学びました。アシスタントデザイナーとして働いた後、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの大学院で2013年にレディースウェアの勉強をしました。卒業制作で、ロンドンファッションウィークのプレス向けランウェイショーに参加し、これが、手書きとデジタルプリント、そしてドレーピングを用いた、私の基本となるコレクションになりました。

私の創造性は、特にプリントとドレーピングにあります。着る女性に、心身両面で、別の次元を得たり、自信を与えたりしたいのです。私の最初のコレクションは、根本的なコンセプトである「脅威の部屋」につながる、ピクチャレスク・ガーデン、つまりは絵のような庭に着想を得ています。この庭は、今日の美術館の起源になっているものです。私は人々の熱心さや、脅威の庭をつくるためのあらゆる仕事に興味を持ちました。

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ファッションデザイン業界に入ったきっかけは何ですか?

私が幼い頃、両親は美術館や舞台に連れて行ってくれたので、アートに興味を持つのは自然なことでした。私は物心つく前から絵を描くことが好きだったのです。また、私の父はよく仕事で外国に出張していました。見たことのなような面白い服や、画材、おもちゃなどをお土産でくれました。世界の色々なデザインや美しい色使いにとても影響されました。高校生の時、裏原宿でよく遊んでいました。ロンドンで言えば、ちょっとショーディッチ(クリエイターが多く集う、東ロンドンのトレンディなエリア)のような感じで、そこにいる人たちを見て刺激を受けていました。自分でスタイリングした洋服を楽しんできている間に、自信を得るまでになりました。

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