なぜ外国で学ぼうと思ったのですか？

大学でファッションとアートを勉強していた時、技術的なことだけではなく、イギリスの方がもっとコンセプチュアルで、アートよりの教え方をすることを知ったからです。デザインにおいてリサーチは欠かせませんし、表面的だけではなく、精神的な要素も併せ持つブランドを作りたいと気付いたのです。それで、ロンドン芸術大学がまさに自分が学びたいことを教えているとを見つけ、挑戦したいと思いました。これが今ロンドンでデザイナーとして働いている理由です。

デザインの過程を教えてもらえますか？

リサーチが最も重要で根本になります。アイディアやイメージがあったとしても、自然史博物館と、最近リサーチを行う場所になっている図書館を頻繁に訪れ、好奇心を持つことと努力は惜しみません。シーズンのコンセプトの方向性が決まると、やっとテキスタイルやシルエットのスケッチを描き始めます。

あなたの大学院でのコレクションは「アートのアンソロジー」として知られていますが、どのようにイギリスの庭に着想を得たのですか？

ピクチャレスク・ガーデンのエッセンスと重要性を理解するためにリサーチを行いました。そして、それが園芸の一つの頂点であることに感銘を受けたのです。ピクチャレスク・ガーデンとその革命的な方法、哲学、そして美学は、イングランドの歴史的・文化的発展に付随するものでした。

まず重要なのは、イタリアの自然派の画家たちに影響されている「透視図」の考え方です。私はピクチャレスク・ガーデンに適用されているのと同じ透視図方で、距離による錯覚を服の上に作り出しています。また、イギリスの植物についてリサーチすることも必要で、どの植物が固有のもので、どれが外来種なのかを調べるために、科学自然博物館に行かなければなりませんでした。9000以上もの外来種があり、200ほどの固有種がありました。リサーチの過程で、多くの貴重な本も読みました。これが何年も前の植物の世界に関して直接的な見方をすることができ、ミステリアスな雰囲気を作るために新種の花をミックスした、「ハイブリッドな外来種」のプリントを作ることを思いついたのです。下書きは全て手書きで描かなければなりませんでした。それから、花の位置を入れ替えるためにフォトショップを用いて、距離によって錯覚を作り出しました。